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INSIGHT LAB株式会社 | Page 3
目次
- 社長のルーツが新潟進出の背景
- IT分野において未開拓の地
- 大学との連携によるプラットフォーム構築
- IT企業同士の競争が必要
- 新潟研究開発センターの未来
大学との連携によるプラットフォーム構築
新潟に関するあらゆるデータを集め
データの民主化に向かう
同社が新潟大学との連携で行っている研究が『越後データプラットフォーム』。これは県内の各自治体から紙やウェブ、SNSなどあらゆる形で出されている情報を一元化するものです。例えば、紙で配布される市町村ごとのゴミ収集カレンダーの情報を収集し、独自技術でひとつにまとめています。
このようにビッグデータを一元化し利活用することで、私たちの生活をより便利で豊かにしようとする取組こそが、INSIGHT LABの役割であり強みなのです。
「『越後データプラットフォーム』はあらゆるデータを集積する基地です。現時点では主に新潟市が公開しているオープンデータを中心に入れていますが、新潟県内の30市町村すべてがオープンデータを持っている状態ではありません。それを推進して、新潟県のデータが見たいなら『越後データプラットフォーム』を見ればすべて分かるような状態を作りたいんです。それが完成して新潟に関するあらゆるデータを地元の企業が取得できるような形を作れれば、そのデータに基づいた商品開発や新事業の推進ができるわけです」(遠山さん)
この『越後データプラットフォーム』でのデータ利活用を私たちが体感できる場所として『ガタリコ』というアプリがリリースされています。行政のオープンデータを活用し、ゴミ出し情報に加え、不審者や熊の出没情報、地域の子育てイベント情報などが盛り込まれています。
「ひと言でいえばデータの民主化です。誰もが使えるような新潟に関するデータの集積基地を作り上げることで、例えば新たなるアプリ開発など、起業・創業のお手伝いができると考えています」(遠山さん)
この研究を支えているのが新潟大学の学生たちです。新潟研究開発センターにて『越後データプラットフォーム』へのデータ集積を行っています。スクレイピングという技術を用いて、ウェブ上にある情報を抽出していきます。
「新潟大学は非常に優秀な学生も多いですし、みんなしっかりと学ぼうとする姿勢を持っています。ただ、弊社のような企業が少ないため、活躍の場がないのが現状です。弊社での実務経験は卒業後にも必ず役立つでしょうし、ここで身に付けた技術を生かして、IT業界で活躍してほしいと思っています」(遠山さん)
作業をしている新潟大学の学生たちにも話を聞いてみました。
「もともとプログラミングが好きだったので、こういう仕事に興味がありました。企業のビジネスの現場で学ばせてもらえるのは非常に貴重な体験になっています」
「地方においてDX(デジタルトランスフォーメーション)を先頭に立って推進している企業なので、実務を通してその役割の大切を学び、将来にいかしたいと思います」
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