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所長室から(令和5年7月18日) [PDFファイル/121KB]
私は健康のため、夕食後のウォーキングを日課にしています。事務所近くに借りているアパートから、長岡駅周辺を歩いて戻ってくるのですが、いつも同じ時間帯に私の横を自転車で通り過ぎる男子高校生がいます。髪型や持ち物から野球部に所属しているようです。空腹で早く家に帰りたいのか、一生懸命自転車を走らせています。私は、そんな彼を見て、いつも感心することがあります。それは、どんなに急いで自転車に乗っていても、赤信号の横断歩道では必ず停止することです。自動車が来なければ赤信号でも平気で渡っている大人を同じ場所でよく見かけるのですが、彼のそうした姿は一度も見たことがありません。
「赤信号では停まる」当然の事と言ってしまえばそれまでですが、彼がなぜ、いつもその行動がとれるのか私なりに考えてみました。
そして、何よりも彼は、誰が見ていなくとも自分自身の「心の命令」でそれをやっていることが、私の心を爽やかにしてくれます。
ひるがえって、学校における非違行為根絶に向けた取組においても、この高校生の行動から学ぶ点は多いのではないかと思うのです。次のように考えてみました。
どれも、研修等の機会があるたびに何度も目にしたり、耳にしたりする内容です。改めて、非違行為の根絶は一日にして成るものではなく、繰り返し、粘り強く、そして、この信号待ちをする高校生のように自分の「心の命令」で常に正しい行動がとれることを信じて、ひたすら取組を継続していかなければならないと私自身、再認識しているところです。
各学校では、まもなく夏季休業を迎える時期となりました。計画に基づいた非違行為根絶のための研修も行われることと思います。「自分は大丈夫」という心の隙が、思わぬ事故や信じがたい行為につながります。自分事として当事者意識をもって非違行為根絶に取り組んでいきたいものです。「良心に恥じない行動をとる」という固い決意のもとで、楽しく充実した夏季休業にしてほしいと願っています。
令和5年7月18日 中越教育事務所長 渡邉 正人
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