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稲が順調に育っていますが・・・
稲が青々と育つ、よくあるのどかな田んぼの風景ですが、実は田んぼからも温室効果ガスが発生しています。このガスはメタンガスで、自然界で主に湿地やシロアリなどから発生しています。日本の農業分野から発生している温室効果ガスの内、稲作からの発生は46%を占め、主体はメタンガスによるものです。
日本国温室効果ガスインベントリ報告書 2021年
国立環境研究所 地球環境研究センターより作図
新潟県は田んぼの面積が大きいので、田んぼから発生するメタンガスの量も多いはずですが、農家の方々が毎年行っている中干し(6~7月にかけて一時的に田んぼを乾かす作業)を行うとメタンガスの発生が減少することがわかっています。
中干の様子です。稲が伸びすぎて倒れるのを防ぐために行います。
農業総合研究所では令和4年度から「カーボンゼロ実現に向けた農業技術開発事業」に取り組み、メタンガスの発生を抑える田んぼの水管理を研究しています。メタンガスの発生を減らす中干しのより良い方法や、穂が出るころの水管理をどのようにしたら良いか調べています。
研究方法は、田んぼを板で仕切り水の出入りを変え、土の乾き具合でメタンガスの発生がどのように変化するか調べています。田んぼから出るメタンガスの測定は、チャンバー法という手法を用いており、透明な箱を稲ごと田にかぶせて、決まった時間間隔で中の空気を抜き取ります。抜き取った空気中のメタンガスの量は、ガスクロマトグラフという分析機器を用いて測ります。
田んぼに置いた透明な箱にたまったメタンを採取します。
また、田んぼからのメタンガスの発生が少なくなっても、お米の味や見ためが悪くなったり、獲れる量が減ってしまってはいけないので、食味や品質、収量に影響がないように稲も細かく調査します。
新潟県の田んぼが、おいしいお米がとれるだけではなく、地球にも優しくなれるよう研究していきます。