ページ番号を入力
本文
5月20日(月曜日)に、遠くアフリカのセネガル共和国農業農村開発局局長と支所長の方々5名が通訳の方と共に農総研を視察に訪れました。セネガル川の下流域流では乾期作・雨期作の二期作が可能なのですが、生産者と流通関係者の連携が上手くいかないなどの理由で一期作しか行われていない地域が多く、収益性の向上が課題となっているそうです。現在コメの生産から流通に関わる人々の収益性向上を目指してJICAが支援事業を実施しており、今回の来日はその事業の一環として日本の先進地視察を目的としたものです。
まずは東京で講義の受講と企業視察を行った後、コメのブランド化の成功事例として新潟県の視察へ、特に魚沼産コシヒカリで有名な魚沼地区の視察を主な目的として来県されました。農総研ではスライドを使って農総研全体の概略と各研究部署の役割を説明し、続いて作物研究センターから新品種開発や栽培技術の研究事例を紹介しました。セネガルの方々は終始興味深そうにこちらの説明をお聞きになり、説明の合間に熱心に質問をされました。
当日は小雨模様のあいにくの天気でしたが、施設見学では滞在時間のギリギリまで農総研の種子庫や農機具、米選別機を見てまわり、ここでも職員の説明に対して熱心に質問をされていました。
農総研や魚沼地域の事例が今後のセネガルの稲作発展の一助となることを願ってやみません。