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27流域43地区を対象とし、21市町村35地点において調査を実施した結果、砒素が7地点で環境基準値を超過しました。
汚染原因については、周辺に使用事業場がないことから、いずれも地質由来と考えられます。
8市町村26地区43地点で調査を実施した結果、砒素が4地点で環境基準値を超過しました。汚染原因については2地点では地質由来と考えられます。残り2地点の汚染原因は不明ですが、継続して監視していきます。
新規汚染井戸周辺地区調査等により確認された汚染の経年変化を監視するため、16 市町村 79 地点 で調査を実施した結果、13 市町村 35 地点で環境基準値を超過しました。 トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンによる汚染原因は、金属製品製造業、繊維業、洗濯業等における、法規制以前の溶剤等の不適切な取扱いによるものと考えられます。また、クロロエ チレン及び 1,2-ジクロロエチレンは、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンが地中で微生物 により分解され生成したものと考えられます。 胎内市で環境基準値を超過した砒素は、顔料製造業(廃業)の影響と推定されます。その他の砒 素超過地点、新潟市、柏崎市のほう素、新潟市のふっ素については、周辺に事業所がないことから 地質由来と考えられます。新潟市の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は、施肥、生活排水等の影響が考 えられます。なお、新潟市の 1,4-ジオキサンの汚染原因は不明です。
なお、超過項目等の一覧は、下表のとおりです。
超過した項目 | 超過地点数/調査地点数 | 超過した市町村 |
---|---|---|
砒素 | 7/9 | 新潟市、長岡市、阿賀野市、佐渡市、胎内市 |
クロロエチレン | 14/58 | 長岡市、三条市、新発田市、阿賀野市、燕市、上越市、弥彦村 |
1,2-ジクロロエチレン | 5/58 | 十日町市、燕市、上越市、弥彦村 |
トリクロロエチレン | 3/58 | 十日町市、妙高市、佐渡市 |
テトラクロロエチレン | 6/58 | 十日町市、佐渡市 |
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 1/7 | 新潟市 |
ふっ素 | 1/3 | 新潟市 |
ほう素 | 3/3 | 新潟市、柏崎市 |
1,4-ジオキサン | 1/8 | 新潟市 |
計 | 35/79 | 13市町村/16市町村 (超過した市町村数/調査した市町村数) |
注) 同一地点で複数項目の調査を行っているため、合計欄の地点数は項目ごとの地点数の合計と一致しません。
継続監視地点を変更する際に、変更する継続監視地点の周辺地区で実施するもので3年度は1市町村4地区5地点で調査を実施しました。環境基準値の超過はありませんでしたが、検出があった井戸で継続して監視していきます。
継続監視調査において連続3回以上未検出の地点について、地下水調査の終了を判断するため、 4市町村8地区 17 地点で調査を実施しましたが、環境基準値を超過する地点はありませんでした。
調査区分 | 測定地点数 | 超過地点数 | 超過率(%) |
---|---|---|---|
概況調査 | 35地点 | 7地点 | 20% |
新規汚染井戸周辺地区調査 | 43地点 | 4地点 | 9% |
継続監視調査 | 79地点 | 35地点 | 44% |
継続監視変更時調査 | 5地点 | 0地点 | 0% |
継続監視終了時調査 | 17地点 | 0地点 | 0% |
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