ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 計画・施策・指針 > 拉致問題の早期解決 > 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和4年11月12日)

本文

「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和4年11月12日)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0242078 更新日:2023年3月31日更新

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんら拉致被害者等の早期帰国を願い、令和4年11月12日(土曜日)に、新潟市、新潟日報社とともに「忘れるな拉致 県民集会」を新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で開催しました。約650人の方々からご参加いただき、多くの皆様と拉致問題解決に向けた強い思いを一つにすることができました。

 県民集会開会

 

主催者挨拶(花角英世知事)

 2002年に5人の被害者の方が帰国されてから20年。残念ながらそれ以降、進展は見られておりません。御家族や関係の皆さんはご高齢となられ、一刻の猶予も許されないという思いで、政府には、国際社会の協力を得て、本当に全力で取り組んでもらいたいと思っています。政府も国政の最重要課題と仰ってもらっています。全力で何らかの突破口を開いていただきたい。少しでも進展をという思いであります。
 我々ができることは、そうした政府の取組を最大限後押しすることであり、そのために、多くの皆さんが、関心を持ち続けること、声を上げ続けるよう、幅広い世代に啓発することであると思っています。
 世論の喚起を進めていく上でも、是非とも政府には、今どういう取組がなされているのか、何をしているのか、少しでも情報を教えてもらいたいと思います。
 一日も早くすべての被害者の方々の帰国実現と、そして皆さんと一緒にそれを喜び合える日が一日も早く来ること祈念いたします。

 花角知事

 

来賓挨拶(和田義明内閣府副大臣)

 先ほど、横田めぐみさんの拉致現場を視察し、ごく普通の通学路で、中学生であっためぐみさんが拉致されたという事実に、改めて衝撃を受けるとともに、強い憤りを感じました。
 拉致問題は、岸田内閣の最重要課題であり、言うまでもなく、日本人の拉致被害者を救出するのは、我が国自身が主体的に取り組む問題です。
 日朝間の実りある関係を自立することは、日朝双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するものでもあります。そのために、我が国が主体的に動き、トップ同士の関係を構築することが極めて重要であるとの認識のもと、岸田総理は、拉致問題は時間的制約のある人道問題であり、条件を付けずにいつでも金正恩委員長と直接向き合うとの決意を表明しております。
 本日、この集会にご来場の皆様の声を通じて、そのような国民全体の強い意志が、より一層大きくなることは、拉致問題の解決に向けた力強い後押しになります。
 ご家族も拉致被害者ご本人もご高齢となる中、一刻の猶予もありません。私も岸田総理、松野拉致問題担当大臣を補佐し、認定の有無にかかわらず、すべての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、全力で行動してまいります。

 和田副大臣

 

ご家族の訴え

横田早紀江さん(ビデオメッセージ、オンラインでの出演)

 めぐみちゃんを助けてください。たくさんの被害者を助けてくださいと言い続けてきましたが、5人の拉致被害者の方とご家族がお帰りになった以外は進展がなく、何とも言えないむなしい思いがあります。
 だんだん体調が悪くなっているので、本当に元気でめぐみちゃんに会えるのかなっていう思いなどが交錯して、ちょっと苦しい時期に来ています。
 必ずどんな形であれ拉致問題が解決して、多くの日本人の皆様が喜んで帰国できるよう、心から政府の皆様にお願いします。それまでは、新潟の皆様も全国の皆様も忘れないでください。
 拉致問題は誰のお子さんに起きるかわからないほど重大な問題です。できるだけ早く日朝会談をしていただいて、首脳同士の話し合いの中で、言葉を交わして解決の良い方向に導いていただきたいと心から願っています。積極的に何度でも北朝鮮に言って、こちらからいろいろ知恵を働かせて、日朝首脳会談を開いていただきたいです。

 横田早紀江さん

 

横田拓也さん

 当時、姉が拉致された13歳のとき私と弟は9歳。その9歳の子供だった私がその45年後に、まだ、こうして最前線で訴えなくちゃいけないっていうを当たり前のこととして受け止めてほしくないと思います。
 拉致された前日の父親の誕生日に姉が櫛を送りました。今日、実は母に借りてきてその櫛を持ってきました。これが拉致される前日に、父、滋に誕生日プレゼントとして渡した櫛です。母の大切なもので、私も大切なものですが、これを持って絶対に負けないという気持ちで、常に覚悟して戦っています。
 今こそ、岸田総理が自らの熱い言葉で、北朝鮮の金正恩委員長に対してこの問題が解決すれば、日本もあなた方の国も豊かになります。両国が豊かな未来を描くためにこの人権問題、拉致問題を解決してほしいと、もっと熱く、日本国内向けじゃなくて、北朝鮮の金正恩委員長に向け、熱い言葉を繰り返し発してほしいと思います。
 それを動かすのは私たちです。これが民主主義の力だと思っています。

 横田拓也さん

 

横田哲也さん

 先日の10月5日をもちまして姉は58歳になりました。当時、中学1年生だった姿しか想像できないのですが、今日も姉の同級生の皆様にお会いし、こんな感じになっているのかなと思いました。
 この姉が拉致されて45年の経過というのは、姉自身が一番辛いところでありますけれども、同時に両親にとっても同じ辛い時間が過ぎているということにもなります。
 父は娘に会えないまま天国に召され、母は元気であるものの疲れを感じているので、何としてでも元気なうちに、自分の娘に会える日が来るようになれば良いと思っています。
 一番苦しんでいるのは拉致された姉であり、日本人拉致被害者ですけども、日本国内でその救出のために動いている家族がおられ、高齢になってる家族が健在なうちに結果を出すことこそが本当に一番大事なことと思います。

  横田哲也さん

 

曽我ひとみさん

 めぐみさんが拉致をされて45年、本当に長い長い時間が過ぎてしまい、本当に心が痛みます。「一日も早く家族に会いたいよ。一日も早く日本に帰りたいよ。誰か助けに来て。」という、本当に悲痛な声がずっと聞こえてきます。
 私の母はもうすぐ91歳になります。私が帰国をしてから、母に関する情報というものはほとんどありません。今、どこでどうしているのか、本当に知りたくてたまりません。
 私にどうか親孝行をさせてください。今までできなかった小さなことでもいいので、親孝行をしたいと願っています。
 岸田総理大臣には、本当に明日にでも日朝首脳会談を持って、この拉致問題が一日も早く解決するようにしてほしいと心から願っております。政府の方々には、自分がもし被害者を持つ家族だったらと、自分のこととしてしっかりと考えて、一日も早く、みんなが日本に帰ってきて笑顔で暮らせるよう、お願いをしたいと思っています。

 曽我ひとみさん

 

大澤昭一さん

 私も、80代の後半に入り、今年は急に老化を感じるようになりました。今は、一日一日を大事にして、孝司との再会を夢みながら頑張っています。当時、警察幹部の人たちに相談していたが、退職後、「あの事件は難しい事件だ、不思議な事件だ」と言っておられました。今、思うに二人の幹部はその当時、拉致と思っていたと思います。当時の新潟は日朝友好の時代で、北朝鮮の悪い話題は口にできない状況でした。
 私の発言の機会も最後に近づいています。特定失踪者の拉致認定は北朝鮮のせいでなく日本の国内問題です。日本政府が認定すれば済むことです。しないということは、日本政府も、国会議員も、日本人を救出する意思がないということです。そんな情けない国になって欲しくありません。ぜひ、日本人の生命と財産を守る国家になってください。お願いいたします。

 大澤昭一さん

 

中村クニさん

 11月に入り、長岡の川崎コミュニティセンターで、拉致問題及び中村三奈子のパネル展をやっていただいております。地域の皆さんと話をしたり、聞いていただいたり、写真を見ていただくことで、三奈子の小さかった時のことを思い出してくださる方がいるのではないかと思います。
 特定失踪者問題家族会の皆さんと、3年ほど前に韓国に行った時のこと、皆さんと北朝鮮の方を見ていると、渡り鳥が北の方へ飛んで行きました。「もしも自分が鳥だったら、あそこへ(娘を探しに)行きたい」と大きな声で叫びました。
 政府の皆さんは、認定にかかわらず、すべての拉致被害者の救出を約束されました。
 ご自分の家族を取り戻す思いを持ってください。その日が来るのがいつかいつかと被害者の家族は待っています。どうぞ北朝鮮と向き合って、拉致問題解決に真剣に取り組んでいただきたいと思います。

 中村クニさん

 

署名提出

 曽我ひとみさん、大澤昭一さん、中村クニさん並びに救う会新潟の髙橋正会長から、横田拓也さん・哲也さん立ち合いの下、和田内閣府副大臣に、拉致問題の早期解決を訴える署名を提出しました。
 今回は、北朝鮮による拉致問題に関する新潟県市町村長の会、新潟県議会議員の皆様からも署名活動に御協力をいただき、多くの署名を提出することができました。

 署名提出

講演、写真パネル展、署名活動

 当日は「拉致問題をどう動かすか」と題して、東京国際大学の伊豆見元特命教授の講演も行われました。
 また、会場ロビーにおいては、写真パネルの展示や「救う会新潟」による署名活動も行われました。
 拉致被害者を必ず取り戻すという皆さまの熱い思いが北朝鮮に届き、一刻も早く拉致被害者の皆さんが帰国する日を迎えることができるよう関係者一同願っています。

 伊豆見教授  写真パネル

      伊豆見特命教授の講演              写真パネルの展示

 

 署名活動

       署名活動の様子

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ