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江戸から明治にかけて北海道(蝦夷)と大阪(大坂)の間を、荷物を売買しながら往来する北前船が胎内市にも寄港していました。
寄港地に息づく北前船の魅力を訪ねる記事を掲載します。
(図)北前船航路図(胎内市教育委員会作成)
越後から出航した巨大廻船「北前船」は、最新情報を一早く諸国に発信し、また、越後を代表する米、醤油、味噌、酒などの食文化を全国に広めました。
胎内市桃崎浜には、下越随一の良港として幕末に多くの北前船が来航し、荒川河口付近や浜街道沿いの村々には廻船問屋、旅館などが軒を連ねました。
その繫栄を今に物語るものが船絵馬です。船主が航路の安全を祈り大阪の絵師に描かせたもので、胎内市では桃崎浜、荒井浜、中村浜、山屋、村松浜などの神社に奉納された合計182枚もの絵馬が残されています。
中でも、桃崎浜荒川神社に奉納された85枚は、保存状態が極めて良く、国の重要民俗文化財に指定されています。色彩豊かで精巧に描かれた船絵馬からは海に命をかけた人々の姿と情熱が伝わってきます。
また、廻船業を生業とした集落には趣のある建物や蔵、見事な彫刻を施した神社なども残り、国の登録有形文化財として港町の景観と風情を、今なお私たちに伝えています。
(写真)国重要民俗文化財「荒川神社奉納船絵馬」(胎内市所蔵)
船絵馬や荒川神社に奉納された模型和船などは、桃崎浜文化財収蔵庫で見ることができます。
■桃崎浜文化財収蔵庫(胎内市桃崎浜上相子239番地4)<外部リンク>
※観覧を希望される方は、事前に胎内市教育委員会への連絡が必要になります。(電話0254-43-6111)
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