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かつて「長堤十里世界一」と称された加治川の桜並木の復元や、市民の加治川を愛する心を育む啓発活動に取り組んでいる市民団体「加治川を愛する会」が、新発田市草荷地内の加治川堤防で恒例の植樹式を行いました。
新発田市出身の作詞家であり、同会の名誉会長たかたかし氏の誕生日に合わせて毎年開催しているもので、同会の役員を中心に地元の大学生を含めた15名が、地元造園業者の協力・指導のもとで、6本の苗木(樹齢6年)が無事成長することを願いながら約1時間かけて丁寧に植樹を行いました。
草荷公園(加治川右岸、紫雲寺橋とさくら大橋との中間に位置)に植えられた1本は、かつて6千本を数えた初代桜堤の原木から挿し木で育てられたものです。
加治川の治水工事完了と大正天皇即位を記念して植えられた初代の桜は、昭和41年の下越水害、昭和42年の羽越水害の度重なる水害から地域を守るための河川改修で伐採されましたが、新発田市内に1本だけ残っていました。この苗木は、先人たちへの感謝の気持ちを忘れずに桜堤の復元に取り組む「加治川を愛する会」の思いが込められた1本です。
写真は、草荷公園に植えられた初代桜堤の苗木(ソメイヨシノ)
草荷公園から少し上流部の、堤防が広くなった場所に植えられたのは、新発田市と姉妹都市の長野県須坂市から寄贈を受けた5本の苗木(コヒガンザクラ)です。
須坂市が誇る品種「コヒガンザクラ」はピンクがかった花色が特徴で、ソメイヨシノの白みがかった花との色味の違いが楽しめることでしょう。
写真は、コヒガンザクラの苗木
この小さな苗木には、多くの人達の大きな思いが込められています。順調に育ってくれたら、来春には花を咲かせるそうです。春はまだ先ですが、加治川の桜並木を訪れてみませんか。