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初夏を迎え、聖籠町のサクランボ園では実が赤く色づきました。新新バイパス聖籠インター付近に栽培農家が90軒ほどあり、直売所が並ぶほか、サクランボ摘み取り体験ができる農園もあります。
今回は、早生から晩生まで複数の品種を栽培しているサクランボ園におじゃましてきました。
6月上旬、側面に青い防鳥ネットが張られたビニールハウスの中に入ると、もう赤く色づいた実が鈴なりに。早生品種の香夏錦(こうかにしき)です。甘くて果汁が多いタイプで、今年は「なり」が良いそうです。
中旬に入ると、佐藤錦が収穫の時期を迎えます。ソフトな果実で、甘みたっぷりながら酸味とほどよく調和した、全国でも多く栽培されている人気の品種です。取材当日、実は赤く色付いてとてもおいしそうなのですが、食べるとまだ少しえぐいとのこと。完熟を待ちましょう。
そして、中旬過ぎには晩生の紅秀峰(べにしゅうほう)が満を持して登場します。甘みが十分ありながら、しっかりした果肉で、しかも大粒。満足感ある食べごたえです。
短い旬の間ではありますが、時期によってさまざまな品種を味わうことができます。
サクランボ豆(実)知識
多くの栽培農家では雨よけのため、ビニールを屋根に張ってサクランボを栽培しています。これは雨水がサクランボにあたって裂果することを防ぐためです。サクランボの実の表面には小さな穴があいていて、そこから水が入り込んでふくらんで、裂けるのだそうです。
裂果と鳥害の防止のため、ネットが張られたハウスの中で大切に栽培
サクランボ三兄弟(姉妹)
サクランボの実の色は赤が定番ですが、黄色の品種もあります。月山錦(がっさんにしき)は大粒で甘く、トロピカルフルーツにも似た味がするとのこと。1本あたりの収量が少なく、風に弱く色がくすんでしまうのが難点。ここ、聖籠町でも栽培本数は限られているとのことです。希少な黄色いサクランボ、見かけたら幸せになれるかも。
アクセスや摘み取り体験など詳しくは、聖籠町観光協会-さくらんぼ・ぶどう・梨-果樹の里 <外部リンク>
月山錦は晩生種、これから黄色が濃くなって甘みが増していく