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新発田市を通る国道7号から290号へ入り、櫛形山脈の東側を回り込むように進むと、眼前には自然に溢れた山あいの風景が広がる「菅谷(すがたに)地区」があります。市街地から車で20分ほどでの景観の変化に、初めて訪れた際に「別世界に来たようだ」と表現された方もいたとか。
新発田市から胎内市へと山間部を抜ける国道290号は、近場のドライブコースにもおすすめです。
菅谷地区には、鎌倉時代の頃から、旧街道の往来とともに人々の生活が息づいてきました。
地域の中心には日本三大不動尊のひとつといわれる「菅谷不動尊(菅谷寺・かんこくじ)」が建ち、いまも地域の方の心のよりどころとなっています。
菅谷不動尊から国道290号を胎内市方面に進むと、自家栽培の野菜を使用したランチやデザートメニューが楽しめる人気のカフェ、こだわりの平飼い卵を使用する洋菓子店などもあります。
ドライブがてら、地元のお店を探してみてはいかがでしょうか。
山あいの清らかな水に育まれたお米は、県内の人気産地にもひけを取りません。
果樹栽培が盛んな地域で、ブドウやりんごが有名です。
秋には、県内では非常に珍しいりんご狩りも楽しめます。例年9月中旬に開園します。
国道290号の菅谷橋付近にある案内看板を頼りに訪れてみてはいかがでしょうか。
菅谷地区には、大変希少な品種の里芋があります。
在来種として昔から栽培されてきましたが、生産者も少なく、地元でもまだ知らない方もいる「幻の里芋」でした。
一般的な里芋に比べて濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、少し細長い形をしています。
昨年、地元の小学校児童のアイディアをもとに名称を検討し、幻の里芋「笑み里(えみさと)つばさ」として売り出されることになり、新発田市内の有名なイタリアンレストランでも使われるようになりました。
10月下旬の収穫時期以降には、新発田市内のスーパーに並ぶこともありますので探してみてください。
冷凍しても風味が落ちないとのことで、今後この里芋を使ったジェラートの商品化も検討されています。
(写真左から)「幻の里芋」販売開始時の手書きのPOP、菅谷小学校の児童が収穫した里芋、里芋のジェラート
平成28年から、地元の女性が中心となり、菅谷の地域活性化を目指す団体「ABODE菅谷(あぼで すがたに)」を立ち上げました。野菜市やイベント「すがたにマルシェ」の開催などを通じて、菅谷地区のことをより多くの方に知ってもらおうと活動しています。
令和元年からは、県サポートチーム事業でABODE菅谷の活動を支援しています。
(新発田地域サポートチームの取り組みの様子はこちらから)
ABODE菅谷が、夏に力を入れているのが「盆かざり」。
新発田では伝統的に、りんごやなし、ホオズキ、小さなカボチャなど、見た目も愛らしくカラフルな野菜や果物を組み合わせて、お盆の供え物とします。
ABODE菅谷の盆かざりも、市内のスーパーや農産物の直売所などに並びます。
(写真左上から)
盆かざりの材料のおもちゃカボチャ、ホオズキ、ミニトマト、パック詰めされ出荷を待つABODE菅谷の盆かざり
ABODE菅谷では、新発田市内で定期的に野菜市を実施しています。
今年度は、新発田市の「ヨリネス(新発田市役所本庁舎)」1階の広場にて、毎月第3木曜日のお昼頃に出店しています。
これから秋に向けて野菜や果物、お米も販売される予定です。幻の里芋が並ぶこともあります。
ぜひ、お立ち寄りください。
8月12日、9月16日、10月21日、11月18日、12月16日
いずれも木曜日、時間は午前11時頃から午後2時頃まで(各日とも売り切れ次第終了)