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Q1-7 鉄筋コンクリート壁のひび割れの評価基準について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0043499 更新日:2010年5月20日更新

ご質問1

原子力安全・保安院は評価基準をなぜ事業者に作らせているのか

ご質問2

ひび割れの幅が1mm以内なら問題なく、修理すれば元の強度を取り戻せる修理基準の元になったデータを開示してください

ご質問3

ひび割れ幅とコンクリート強度との関係を明らかにしてほしい

回答

 原子力安全・保安院から次のとおり説明がありました。

  • 東京電力は当初、外国の基準の幅1.5mmが構造上問題になる判断基準としてきました。
  • しかし、原子力安全・保安院、構造WGの指示を踏まえ、東京電力(株)は(財)日本建築防災協会の判断基準である1.0mmに見直しました。同指針では、幅1.0mmのひび割れはエポキシ樹脂等の注入による補修を行うことで従前の耐力を回復できるとされています。
  • 専門家による審議の結果、詳細検討を行うひび割れの判断基準としては、1.0mm以上とすることが妥当であると判断しました。

平成22年5月11日に開催した技術委員会では、建築・構造を専門とする委員から次のような意見があり、他の委員から異論はありませんでした。

  • 鉄筋コンクリート壁におけるひび割れ幅は内部の鉄筋の強度の健全さを示す目安となっています。
  • ひび割れ幅が大きいと鉄筋コンクリート壁の強度も影響を受けます。その判定の目安として、過去の実験データからひび割れ幅が1mm程度以下であれば強度が95%以上確保されることが学会の基準書などに示されています。
  • ひび割れ幅が大きくなると内部の鉄筋が塑性(※)化していないか等の状況をも考慮する必要が出てくるのでより詳しい点検・調査が必要となります。

※塑性:力を加えて変形させたとき、永久変形を生じる物質の性質のこと


技術委員会の「1号機の設備健全性及び耐震安全性の評価」はこちらをご覧ください
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