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【糸魚川】地すべり・急傾斜地崩壊・雪崩対策事業を紹介します
地すべり対策・急傾斜地崩壊防止対策・雪崩対策の概要
地すべり対策
糸魚川市周辺は地質的に地すべりが発生しやすい地域で、雪どけの時期や梅雨の時期を中心にこれまでなんども地すべりが発生してきました。管内には国土交通省所管の地すべり防止区域が60箇所(3179.27ha)、土砂災害警戒区域(地すべり)が144箇所あり、現在は10箇所の地すべり防止区域内で対策事業を実施しています。また、地震をきっかけに地すべりが発生することもあり、令和6年1月1日の能登半島地震では中野口地区をはじめ管内各地で地すべりが確認されました。
地すべりは地下水によって活動が活発になることがあります。このため、地下水を効率的に排除する施設(抑制工)を整備しています。主な対策施設には、集水井、横ボーリング工、排水トンネル工などがあります。地形や地質の状況に応じて、これらを組み合わせて整備しています。また、杭工やアンカー工、法枠工など(抑止工)によって、すべりを起こしている土塊を直接抑え込む工事をおこなうこともあります。
事例紹介1:横ボーリング工、法枠工などによる対策
令和6年4月に大所地区で発生した大規模な地すべりの様子。融雪に伴う地下水位の上昇が原因と推定される。
地すべりの進行や土砂流出を防ぐために横ボーリング工、法枠工、土留工などを施工した様子(令和8年度4月時点)。
事例紹介2:排水トンネル
排水トンネル工は、大規模な地すべり地で実施する代表的な対策です。地下深くにトンネルを掘り、内部から水を抜くための孔(集水ボーリング) を掘ることで、広範囲の地下水を効率的に排除します。集められた水は水路を通って河川などへ排水されます。管内では大所地区に整備されています。
排水トンネル内部にある集水ボーリング(大所地区)
排水は中央の水路を通り流れ出る(大所地区)
急傾斜地崩壊防止対策
がけ崩れによる災害から生命・財産を守るため、県では「急傾斜地崩壊危険区域」を指定し、区域内での開発や立木の伐採、土石の採取などを制限しています。急傾斜地崩壊危険区域は、次のような条件を満たす斜面が対象となります。
・がけの勾配が30度以上で、高さが5m以上ある崩壊のおそれのある斜面
・保全対象となる人家が5戸以上ある地区、または学校・病院・官公署・旅館などの公共性の高い施設がある地区
管内には、急傾斜地崩壊危険区域が29 箇所(50.63ha)、土砂災害警戒区域(急傾斜地の崩壊)が361箇所指定されています。急傾斜地崩壊危険区域のうち、「斜面の所有者、管理者、占有者又は被害を受ける恐れがある者ががけ崩れ対策工事を行なうことが困難な箇所等」について、住民や市町村などからの要望や協力を受け、県による対策工事を行っています。主な対策として、擁壁工、法枠工、アンカー工などを整備し、斜面の安定化を図っています。
事例紹介
対策前の斜面(寺地(2)地区)
法枠工の施工後(寺地(2)地区)
雪崩対策
糸魚川市は県内でも有数の豪雪地帯であり、これまでに多くの雪崩災害が発生してきました。なかでも、昭和61年(1986年)に発生した「柵口雪崩」は大きな被害をもたらした災害として知られています。能生川上流の権現岳頂上で発生した雪崩が集落を直撃したことを受け、地域の安全確保のため様々な雪崩対策施設が整備され、現在も柵口集落を守り続けています。
県では、雪崩による被害を防ぐため、地域の地形や雪の状況に応じた対策を実施しています。主な対策施設には、雪崩の発生を未然に防ぐ「雪崩予防柵」、流下する雪崩の速度や勢いを弱める「減勢工」、雪崩が人家や道路などの保全対象へ到達することを防ぐ「擁壁工」や「雪崩防護柵」があります。
事例紹介
雪崩防護柵(柵口地区)
雪崩発生予防柵(中川原地区)
メンテナンス事業
地すべり、がけ崩れ、雪崩に対する種々の対策施設は、完成後に定期的な点検を実施し、施設の機能が健全であることを確かめています。工事から年数が経過し老朽化した施設については、必要に応じてメンテナンス工事も実施します。特に地すべり施設では、地すべりの活動によって対策施設に変状が生じることがあり、継続的なメンテナンス実施が課題となっています。
事例紹介1:排水ボーリング工の補修
地下水の排除のために掘ったボーリング工は、年数がたつと土砂や粘土状の排出物によって閉塞してしまうことがあります。このような場合、高圧洗浄機で洗浄を行い、ボーリング工の管内に溜まった土砂等を排出させて機能を回復します。また、地すべりによってボーリング工が破断し、集水や排水機能が損なわれてしまうこともあります。洗浄では機能回復が望めない場合、ボーリング工自体を別の場所に再度掘りなおす工事を行います。
高圧洗浄機を用いてボーリング孔内を洗浄する様子(蒲池地区)
事例紹介1:排水ボーリング工の補修
法枠工は、格子状に設置したコンクリートによって斜面を押さえて崩れることを防ぐ対策工ですが、年数がたつと降雨などによって斜面の土砂が流され、法枠が浮いてきてしまうことがあります。このような場合、浸食部分を専用の材料で充填し、斜面にモルタル等の吹付を行うことで機能を回復させます。
法枠の背後が空洞化した様子(宮花町1区地区)
空洞を充填するメンテナンス工事(宮花町1区地区)
管内の主な事業の紹介
- 青ぬけ地区地すべり対策事業 [PDFファイル/807KB]
- 大所地区地すべり対策事業 [PDFファイル/598KB]
- 宮花町1区地区急傾斜地対策事業 [PDFファイル/859KB]
- 中川原地区雪崩対策事業 [PDFファイル/519KB]
このページに関するお問い合わせは
糸魚川地域振興局地域整備部河川・砂防課
〒 941-0052 糸魚川市南押上1-15-1
電話: 025-553-1959(直通)
ファクシミリ: 025-552-9674
電子メール: ngt112050@pref.niigata.lg.jp
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