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平成15年12月定例会(産業活性化・雇用対策特別委員長報告)
平成15年12月定例会 産業活性化・雇用対策特別委員長報告(12月3日)
委員長 木 村 一 男
産業活性化・雇用対策特別委員会における9月定例会以降の調査経過について、御報告申し上げます。
本特別委員会は、10月30日に会議を開催し、新しい観光の推進について調査を行いました。
最初に、産業労働部長から観光客の動向、個性的な地域づくりの推進、官民一体となった誘客宣伝活動の展開、コンベンション誘致施策の充実及び佐渡観光アクションプランについて、総合政策部長及び農林水産部長から個性的な地域づくりの推進について、それぞれ説明を聴取し、次いで質疑を行いました。
まず、質疑が行われた主な項目について申し上げます。
- 魅力ある農家民宿村の形成に向けて各農家が行う家屋改築への助成に対する県の考え方について
- 観光資源として活用可能な産業や施設との連携の下で圏域をまたぐ広域的な観光コースを新たに開発する必要性について
- 市町村等が取り組んでいる観光資源開発等に社団法人新潟県観光協会が果たす役割について
- 古い歴史や魅力ある景観を有する弥彦神社を中心とした地域の観光振興に積極的に取り組む必要性について
- 地域における観光資源開発に対する県の支援方針について
- コンベンション誘致補助金制度に係る参加者入場者数の要件緩和を検討する必要性について
- 環日本海の沿岸諸国をはじめとした外国人観光客の誘致促進に向けた取組姿勢について
- 自然体験活動の場として廃校舎の活用を県外向けにPRする必要性について
- 佐渡観光の振興に関連して
- 新たな魅力づくりのためにトキの再生に代表される島内環境整備に全島を挙げて一層取り組む必要性について
- 減便が予定されている運航計画の再検討を佐渡汽船株式会社に働きかける必要性について
- 観光客と地域との継続的な交流を通してリピーターを増やしていく必要性について
次に、調査の過程で述べられた主な意見について申し上げます。
- 観光の振興に当たっては、恵まれた自然などの地域資源を活用した体験交流型のグリーンツーリズムが各地で行われているものの、一層の誘客促進に向けて新たな観点からの取組が重要と思われるので、自然環境への貢献活動を組み込んだエコツーリズムの推進に取り組むべきとの意見。
また、本県の魅力の一つである地場の食材の観光客への提供や有効活用が不十分な事例も見受けられるので、地域のどの旅館等でも名物料理を提供できる体制や特産品づくりに対する一層の支援に努めるべきとの意見。 - 誘客宣伝活動に当たっては、本県は重要有形民俗文化財をはじめとして、自然公園や海水浴場など全国有数の観光資源を抱えていることから、全国向けの取組を強化することにより潜在的な観光客の更なる掘り起こしが可能と思われるので、民間との連携強化の下でインターネット市場の積極的な活用を検討すべきとの意見。
以上をもって報告といたします。