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平成18年6月定例会(生活安全対策特別委員長報告)
平成18年6月定例会 生活安全対策特別委員長報告(6月28日)
委員長 尾身 孝昭
生活安全対策特別委員会における2月定例会以降の調査経過について、御報告申し上げます。
本特別委員会は、6月8日に会議を開催し、食の安全・安心に向けた取組について調査を行いました。
最初に、福祉保健部長から「にいがた食の安全・安心条例」の推進について及び食育の推進について、農林水産部長から安全・安心で豊かな食の提供についてそれぞれ説明を聴取し、次いで質疑を行いました。
まず、質疑が行われた主な項目について申し上げます。
- コシヒカリBLの食味や農薬低減などの特質を消費者や生産者に対し更に周知を図る必要性について
- 地場産農産物の直売所の設置状況と支援実績について
- 地産地消運動の推進状況と県民の認知度について
- 条例の制定に伴う食の安全・安心の推進に向けた取組体制の強化について
- 食育の一環としての田植えなど体験学習の必要性について
- 食品の安全性の確保に係る成分表示や生産履歴等の情報提供の取組状況について
- 県民に対する水道水の水質の公表状況について
- にいがた食の安全・安心審議会に設置された遺伝子組換え作物に関する専門部会での審議内容について
- 輸入水産物の産地表示などに対する監視体制や指導方針について
- 残留農薬に関連して
- 農薬の空中散布の実施状況と指導方針について
- 野菜等の新たな残留農薬の規制基準となるポジティブリスト制の導入が及ぼす県内農産物への影響と対策について
- ポジティブリスト制導入に伴う検査費用などコスト増を起因とした輸入農産物に対する販売競争力低下の対応方針について
- 食品表示ウォッチャーに関連して
- 食品表示ウォッチャーの活動状況について
- 食品表示ウォッチャーが不適正とした報告事例に対する対応状況について
- 食品表示内容の正確性に対する県の認識について
- 食中毒に関連して
- 近年における食中毒の発生状況と要因について
- 全国と比較した食中毒の特徴と未然防止対策について
次に、調査の過程で述べられた主な意見について申し上げます。
- 県内における輸入農産物の安全対策に当たっては、税関での抜取り検査などの対策が図られてはいるものの、過去に野菜などからの基準を超えた残留農薬や漂白剤の例もあるので、県の検査による安全宣言など独自の取組を強化すべきとの意見。
- 食品表示の適正化に当たっては、表示内容の不確実さからいまだ県民において食品の安全性に対する不信感を生じているので、食品表示ウォッチャーの充実など、信頼性の向上に向け、監視・指導を一層強化すべきとの意見。
なお、本特別委員会は、去る5月31日から3日間にわたり徳島県及び兵庫県において防災対策の取組と阪神・淡路大震災からの復興の取組等について行政視察を実施したところであります。
以上をもって報告といたします。