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平成19年12月定例会(2014年問題対策特別委員長報告)
平成19年12月定例会 2014年問題対策特別委員長報告(12月5日)
委員長 早川 吉秀
2014年問題対策特別委員会における9月定例会以降の調査経過について、御報告申し上げます。
本特別委員会は、11月13日に会議を開催し、2014年問題のための新潟圏域の拠点性向上について、北陸新幹線と上越新幹線のネットワーク強化について調査を行いました。
最初に、交通政策局長から2014年問題のための新潟圏域の拠点性向上について、産業労働観光部長から新潟市及び聖籠町・羽越線沿線地域の経済概況等についてそれぞれ説明を聴取し、次いで質疑を行いました。
まず、質疑が行われた主な項目について申し上げます。
- 山形県や秋田県の利用者増を見据えた新潟駅から関西地方へのアクセス向上の必要性について
- 部局横断的な体制整備など2014年問題に対する取組の方向性について
- 東北経済連合会策定のグローバル・ツイン・ハブ構想を踏まえた新潟地域の拠点性向上策について
- 沿線地域の活性化を見据えた羽越本線高速化事業の早期着工の必要性について
- 新潟空港利用促進に関連して
- 上越地域に対する富山空港の積極的なポートセールスを踏まえた利用促進対策について
- アクセス手段など空港利用者に対する県独自の詳細な動向把握の必要性について
- 新潟港振興に関連して
- 東北地方のロシア向け貨物の集荷で競合関係にある秋田港に対する認識について
- 物流の拠点化を見据えた日本海横断航路に対する積極的な支援の必要性について
- 新潟空港アクセス改善に関連して
- 過大投資と思われる新幹線乗入れの検討中止の可能性について
- アクセス手段の比較検討材料としての工期と費用の試算の必要性について
- 本県の飛躍を見据えた新幹線乗入れの必要性について
- 北陸新幹線の金沢延伸後のほくほく線に関連して
- 上越新幹線との乗換え時間の短縮など沿線住民の利便性向上の必要性について
- 北陸新幹線仮称上越駅への乗入れに向けた上越市からの打診の有無と県の考え方について
- 地域住民の不安解消に向けた積立金による延伸後の経営継続見込みの広報の必要性について
次に、調査の過程で述べられた主な意見について申し上げます。
上越新幹線の利用促進に当たっては、北陸新幹線の金沢延伸後における枝線化の懸念など利用者の増加に向けた一層の取組が求められるので、新たに設置された2014年問題対策戦略チームによる幅広い検討とともに、ビジネスや観光など利用実態に即した対応を検討すべきとの意見。
なお、本特別委員会は、去る10月18日、19日の両日にわたり、上越市における北陸新幹線の開業に向けた取組等について行政視察を実施したところであります。
以上をもって報告といたします。