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平成20年9月定例会(厚生環境委員長報告)
平成20年9月定例会 厚生環境委員長報告(9月30日)
委員長 小林 林一
厚生環境委員会における付託案件の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。
まず、県民生活・環境部関係として
- 食の安全・安心については、事故米の不正転用等から県民の信頼が大きく揺らいでいるので、県としての積極的な調査の実施や分かりやすく正確な情報提供など、消費者視点による対策の充実に努めるべきとの意見。
- トキの野生復帰については、佐渡の自然の豊かさや本県の環境保全等に対する積極的な活動のメッセージとなり得るので、試験放鳥を契機にトキと人との共生に向け、更なる生息環境の整備促進や保全に努めるべきとの意見。
次に、福祉保健部関係として
- 新潟水俣病対策については、提案された条例の理念は評価できるものの、具体的な施策が示されていないことから実効性が懸念されるので、県民の正しい理解の促進や地域社会の再生と融和の実現に向け、救済の姿の見える施策を策定・実施すべきとの意見。
- 地域医療体制については、医師不足を背景とした基幹的な病院と周辺病院との役割分担や連携体制など複数の市町村にまたがる広域的な課題であるので、県・市町村・医療機関による協議の場の設置など、県が中心となって検討を進めるべきとの意見。
次に、病院局関係として
県立病院の経営改善に当たっては、利用患者数の増加に向けた従来にない新しい取組が必要なので、知名度の高い医師の採用や最先端の医療機器の整備など、全国的に注目を集める取組も検討すべきとの意見。
以上が、審査の過程で述べられた主な意見の概要であります。
次に、議案採決に先立ち、各党党議結果の報告を求めたところ、各党とも全議案いずれも原案賛成というものであります。
次いで採決を行い、全議案とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、請願・陳情の審査結果について申し上げます。
請願第3号、陳情第12号、第15号及び第17号については、いずれも願意妥当と認め、採択すべきものと決した次第であります。
なお、採択された請願・陳情のうち、陳情第15号は、知事に送付すべきものと決しました。
以上をもって、報告といたします。