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平成20年9月定例会(建設公安委員長報告)
平成20年9月定例会 建設公安委員長報告(9月30日)
委員長 佐藤 純
建設公安委員会における付託案件等の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
まず、土木部関係として
- 河川の親水空間については、散策路や公園など憩いの場として親しまれているものの、局地的な集中豪雨に伴う急激な増水により水難事故が発生しているので、利用者に対する緊急時の避難の啓発など事故防止策を検討すべきとの意見。
- 市町村発注工事における予定価格については、厳しい財政状況の中でいわゆる歩切りによる理由のない切り下げが散見されるので、工事の品質確保の必要性や不当な歩切り防止を求める国の通知を踏まえ適切な価格設定を強く要請すべきとの意見。
次に、交通政策局関係として
- 新潟東港については、日本海側最大のコンテナ取扱量を有しているが、処理能力の限界から、依然、沖待ちが発生しているので、対岸諸国を結ぶ国際物流拠点としての機能強化に向け、コンテナバースの早期着工等を国へ強く働きかけるべきとの意見。
- 生活交通については、高齢者をはじめ地域住民の重要な足であるものの、不採算の路線バスが相次ぎ廃止されているので、乗合タクシーの利用を県の支援対象に加えるなど、地域の実情を踏まえた機能維持に努めるべきとの意見。
次に、公安委員会関係として
いわゆる「もみじマーク」については、高齢運転者標識として本年6月から表示が義務化されたものの、抵抗感や意図的な割り込みに遭うなど、高齢者に受け入れられているか疑問であるので、年齢で区別される高齢者の心情を踏まえ、在り方の検討を国に働きかけるべきとの意見。
以上が、審査の過程で述べられた主な意見の概要であります。
次に、議案採決に先立ち、各党党議結果の報告を求めたところ、各党とも全議案いずれも原案賛成というものであります。
次いで採決を行い、全議案とも原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、陳情の審査結果について申し上げます。
陳情第14号については、真の地方分権の推進は必要であるため、不採択とすべきものと決した次第であります。
また、本委員会として、「道路・河川管理の地方移管に伴う財源等の確保に関する意見書」を発議することと決しました。
以上をもって、報告といたします。