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令和元年5月臨時会(提案理由)
令和元年5月臨時会提出議案知事説明要旨
議案についての知事の説明を掲載しています。
5月20日 知事あいさつ要旨
臨時県議会の開会に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。
まず初めに、今般の県議会議員選挙において議員各位が、それぞれ地域住民の大きな期待を担われ、当選されましたことに対し、改めてお祝いを申し上げます。
今後、県が抱える様々な課題に的確に対処するためには、議会と私ども執行部がしっかりと議論を深め、一層協力していくことが必要不可欠であると考えております。県政を進める上での車の両輪として、よろしくお願い申し上げます。
現在、本県が直面している喫緊かつ最重要の課題は、人口減少問題への対応です。
本県人口は、先般公表された統計によれば、昨年10月1日現在で前年と比べ2万1千人を超える減少となり、ピークだった平成9年の人口から、およそ10%の減少となっています。
人口減少問題を解決する特効薬がない中で、人口の減少幅を縮小し歯止めをかけるためには、中長期的な観点から、県民の所得水準や暮らしやすさの向上に取り組み、若者が魅力を感じる多様な教育や就労の場、そして、安心して子どもを生み育てられる環境をつくり出すことが重要です。
そのため、人口減少による様々な影響について県全体で危機感を共有し、市町村はもちろん、各界の皆様と連携・協力しながら、県政のあらゆる分野での政策を総動員して取り組んでまいります。
一方で、人口減少問題は国家的な課題でもあります。国でなくては手を打てない課題については、国に対して迅速かつ実効性ある対応を要請してまいります。
こうした人口減少問題をはじめとした諸課題に対し、私は、県民最優先の基本姿勢の下で、県民の皆様が、新潟に住んでいることを誇りに思い、これからも住み続けたいと思える、そして、国内外の方々が新潟に魅力を感じ、訪ねてきていただける「住んでよし、訪れてよしの新潟県」の実現を目指し、県政の推進に努めてまいります。
具体的には、県民の皆様が安全に安心して暮らせるよう、近年、自然災害が激甚化・頻発化している状況を踏まえ、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」等も活用しながら、ハード・ソフト両面にわたり一段加速した防災・減災対策に取り組むとともに、全国トップクラスの健康寿命が確保され、すべての世代が生き生きと暮らせる健康立県の実現に向けた諸施策に取り組んでいるところです。
また、元気で活力のある地域経済に向けて、本県で起業・創業に挑戦しようとする方が多く生まれ、集まる環境を整備するとともに、本県の多様な地域資源と充実した交通ネットワークを活かして訪日外国人観光客の誘客等を推進し、交流人口の拡大に取り組んでおります。
こうした取組を進めていくためには、安定した財政基盤の確立が不可欠です。本県財政は、先般公表した中期財政収支見通しのとおり、2023年度までの5年間で、平均して毎年度約220億円の財源が不足し、このまま何ら手立てを講じなければ、2021年度には財源対策的基金が枯渇することが見込まれており、本県の人口動態や歳入規模に見合った歳出構造への転換を早急に進め、収支均衡を図る必要があり、これまで以上の行財政改革が急務です。
そのため、先般設置した行財政改革推進会議を中心に、外部有識者のご意見も踏まえつつ、県行動計画の策定に向けた検討を行うとともに、県民の皆様に県の財政状況について丁寧にご説明しながら、庁内一丸となって行財政改革に取り組んでまいります。
議員各位におかれましては、こうした県政への取組姿勢をご理解いただき、特段のご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
以上、簡単ではありますが、臨時県議会の開会に当たりましてのご挨拶といたします。
5月20日 知事説明要旨
ただいま上程されました第110号議案は、人事に関する案件でありまして、監査委員の選任についてお諮りしたものであります。
よろしくご審議のうえ同意を賜りますようお願い申し上げます。
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