本文
にいがた県議会だより第81号(本会議質問20)
一般質問(3月3日)
飯野晋議員
(無所属)
東京に集中する大学の偏在是正について
(問) 東京都の大学進学希望者に対する収容力が約1.7倍に対し、本県は0.6倍に留まっている。大学の東京一極集中は、東京圏への人口流出を引き起こす構造的問題であり、速やかに是正すべきである。本県大学の入学定員の拡大と、都内の大学の地方移転や入学定員の縮小が必要と考えるが、所見を伺うととともに、具体的な対策について伺う。
(答) 近年、相次ぐ大学の新設や学部の開設などにより、県内大学の入学者はここ5年間で600人以上増加し、入学定員も計画を含め、令和5年度には現在よりさらに約150人増えるなど、人口流出の抑制という点でも一定程度寄与しているところである。
しかしながら、多くの県内大学が定員割れしている現状や、今後18歳人口が更に減少することを踏まえれば、単なる収容力の拡大ではなく、若者から選ばれる、魅力のある大学を目指す取組への支援がより重要になると考えている。
また、首都圏の大学の定員抑制等については、引き続き、全国知事会等を通じて他県と連携しながら要望していく。