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にいがた県議会だより第84号(本会議質問12)
一般質問(12月12日)
市村浩二議員
(公明党)
AI救急相談アプリ(※3)の評価等と今後の普及に向けた取組について
(問) 本年6月から全県で運用が開始されたAI救急相談アプリは、気軽に救急相談ができ、県民の不安解消だけでなく、医療機関の負担軽減にも寄与していると承知している。本アプリについて、現在の登録状況と現時点での評価及び改善点について伺うとともに、今後の更なる普及促進のための取組について伺う。
(答) AI救急相談アプリは、急な体調不良などの際に気軽に救急相談ができ、受診の必要性や対処方法などを5段階で判定して情報提供を行うもので、県民の不安解消だけでなく、医療機関の負担軽減も目的としている。
特に、新型コロナウイルス感染症が拡大し、救急外来や急患診療センターなどに発熱患者等が多数受診してひっ迫する中、重症化リスクの低い方がAI救急相談アプリを使って緊急度判定を行うことで、受診の必要性に関する判断ができ、結果として医療機関の負担軽減につながったものと考えている。
また、アプリの登録数は12,600件を超え、現在も着実に増加しており、多くの県民から受け入れていただいているものと認識している。
一方、AI救急相談の利用後、医療スタッフによる追加相談や受診に向けた医療機関への情報提供などが必要なケースもあり、既存の電話相談との連携や、医療機関への情報の引継ぎなどについて、今後検討が必要と認識している。
今後も、さらなる利用拡大に向け、SNSを活用した広報、市町村や医師会などと連携した周知など、様々な機会をとらえて普及に努めていく。
※3 AI救急相談アプリ
急な病気やけがの際に、LINEから気軽に救急医療の相談ができ、救急車要請や医療機関受診の必要性、対処方法をアドバイスしてくれるAI(人工知能)を活用したアプリ