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にいがた県議会だより第90号(本会議質問12)
一般質問(7月1日)
吉田孝志議員
(自由民主党)
小児専門医療施設の整備について
(問) 県等が小児専門医療施設の整備に向けた検討を開始してから10年が経過した。新潟県が子育てに優しい県であると県民から実感してもらうためにも、小児専門医療施設の整備の必要性は更に高まっており、県として最優先で取り組むべき課題の一つであると考える。小児医療の集約により高度医療の症例が増えることで、優秀な小児科医師の活躍の場となり、医師の流出防止にもつながる。整備期間や運営コストの観点から、新潟大学病院内の小児病棟を拡充し、小児医療センターとして早期開設を目指すべきと考えるが、所見を伺う。
(答) 小児専門医療施設の整備により、高度・専門的な医療機能の早期充実を図っていくことは、子育てに優しい新潟県を実現するためにも、極めて重要な課題の一つと考えている。
このため、県では、小児医療あり方検討会の報告書に沿って、小児集中治療や小児がんの専門治療の機能など、施設に付加すべき機能の具体的な内容や必要な規模を見極めるため、新潟大学医学部と連携し、小児患者の実態把握や将来需要の予測等を進めているところであり、その結果をもとに、報告書で示されたスケジュールを念頭に置きながら、小児医療の専門家等と最適な施設整備のあり方を検討していく。
施設整備に当たっては、少子化が進む中でも持続可能な形態とすることが重要であり、医師等の確保の実現性や運営にかかる費用など、多角的な観点からの検討が必要となるが、できるだけ早期に整備に着手できるよう、スピード感をもって取り組んでいく。