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令和2年2月定例会(第5号発議案)
令和2年2月定例会で上程された発議案
警察庁通達の弾力的な運用による地域の実情に応じた信号機の設置等を求める意見書
第5号発議案
警察庁通達の弾力的な運用による地域の実情に応じた信号機の設置等を求める意見書
上記議案を別紙のとおり提出します。
令和2年3月19日
提出者 河原井 拓也 冨樫 一成 笠原 義宗
中村 康司 高橋 直揮 宮崎 悦男
皆川 雄二 佐藤 純
賛成者 小山 大志 中川 隆 一 高見 美加
保坂 裕一 与口 善之 桜庭 節子
斎京 四郎 松原 良道 青柳 正司
横尾 幸秀 小林 一大 楡井 辰雄
小島 隆 桜井 甚一 沢野 修
尾身 孝昭 柄沢 正三 小野 峯生
帆苅 謙治 渡辺 惇夫 石井 修
星野 伊佐夫 市村 浩二 安沢 峰子
遠藤 玲子 青木 太一郎 佐藤 浩雄
小島 義徳 佐藤 久雄 飯野 晋
新潟県議会議長 岩村 良一 様
警察庁通達の弾力的な運用による地域の実情に応じた信号機の設置等を求める意見書
交通事故から命を守るため、歩行者の安全の確保に大きな効果が期待できる交通信号機の設置を地域の住民は強く望んでいる。
しかしながら、警察庁交通局長が平成27年12月28日付けで各都道府県警察の長等宛てに発出した通達では、「信号機設置の指針」として、交通量が最大となる1時間当たりの交通量が原則300台以上であること、隣接する信号機との距離が原則150メートル以上離れていることなど、幾重にも及ぶ条件が示されるとともに、これらの条件を満たさない既存の信号機は撤去を検討することが求められている。
さらに、平成31年3月14日付け「信号機の設置の合理化等の更なる推進について」と題する警察庁交通局長の通達においては、既設信号機の点検及び撤去等に係る計画を平成31年12月末までに策定するとともに、平成35年度末までにすべての信号機の点検を終了させ、撤去等を行うべきと判断した信号機については、その撤去等を終了させる指示がなされている。
そのような中、撤去が示された地域においては、歩行者の安全の確保を求めて住民から強い反対の意向が示されるケースも生じている。
そもそも信号機の設置基準を全国一律に画一的な基準で決めること自体に問題がある。全国各地で様々な交通状況下での信号機設置が求められており、特に本県のような豪雪地域にあっては、数メートルに及ぶ雪の壁に阻まれ、交差点における安全確保が困難な状況にあるなど、全国一律の基準では対応できない状況に置かれていることから、住民の安全と安心を確保するためには、柔軟な対応がなされなければならない。
厳しい財政状況に鑑み、行財政改革の中で効率的な予算の執行を図ることに異議はないが、人間の命は地球よりも重く、財政ありきではなく住民の安全と安心の確保を第一義に行わなければならない。
よって国会並びに政府におかれては、交通事故を撲滅し、住民の命を守るため、信号機設置に係る警察庁通達の弾力的な運用を可能とし、地域の実情に応じた信号機の設置や既設信号機の取扱い等が行われるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年3月19日
新潟県議会議長 岩村 良一
衆議院議長 大島 理森 様
参議院議長 山東 昭子 様
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
国家公安委員会委員長 武田 良太 様