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令和3年6月定例会(陳情第8号)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0404178 更新日:2021年6月21日更新

第8号 令和3年6月9日受理  厚生環境委員会 付託

秋葉区矢代田地内に建設計画中のライフル射撃場の建設是非の検討を求めることに関する陳情

陳情者

(要旨)このライフル射撃場建設計画については、2020年2月14日の新潟日報紙上に、「県と県内30市町村が支援する形で県猟友会が整備する。クマやイノシシによる人身被害や農作物被害が相次ぐ中、捕獲の担い手を育成するためで、2022年度のオープンを目指す。」と掲載されていた。
 この計画について、秋葉区矢代田地内の小須戸ふれあい会館で、射撃場を建設するため地元説明会が2回程開催されている。
 私も新潟市民の1人として、誘致に十分なメリットがあって、本当に矢代田のためになる、もろ手を挙げて誘致に賛成出来るような施設なのかどうか疑問に思う。
 新潟県の担当課及び新潟市の担当課に聴いてみて、県猟友会に聴いてみて、また地元の知人や関係者、その他にもいろいろ聴いてみると、地元の矢代田地区は大方が反対、残る天ケ沢・鎌倉・松ケ丘・舟戸地区は大方が賛成、どうして地元矢代田地区の反対に対して他の地区が賛成する状況の中で、県・市は建設を進めようとするのか、新潟県内の他に候補地が有ったのか無かったのか疑問に思う。
 胎内には県営の、長岡にも巻にも民営クレー射撃場が有り、ここに隣接設置はどうか、山奥にはどうか。本当に矢代田に必要な施設か。県内の他の立地を検討すべきではないか。
 射撃場建設費用は、国からの補助金が1/2、残りは県と県内市町村と猟友会が負担する予定の様である。完成後は「(一社)県猟友会」の施設になる。
 仮に射撃場をどこかに建設して、県猟友会が射撃場経営で十分な利益を上げながら、その後の施設管理及び近隣地元対応などについて、出来るのかどうか疑問である。
 因みに県営胎内クレー射撃場は県に代わって胎内市が担い、経営が厳しいようである。
 また、昨年11月29日に、県猟友会・県・市・コミュニティ協議会関係者などで、2019年4月にオープンした岐阜県高山市の「美女高原ライフル射撃場」の視察に行っている。この射撃場は、冬季は雪に閉ざされる山奥のポツンと一軒家のようである。
 これに対し、矢代田の射撃場予定地は市民・県民が憩うハイキングコースの里山にあり、近くには住宅・集落、保健施設、入浴施設、学校・保育園などが有り、美女高原の山奥のポツンと一軒家と矢代田の住宅・集落隣接地とは大きな違いがある。
 見方を変えて、これまでの県猟友会は近隣県に設置されている射撃場の利用で何とか用が足りていたように思う。
 更に、今年3月11日に、コミュニティ協議会で検討会議が開かれ、最終的に住民代表の自治会長及び区長による射撃場建設の受け入れ賛否の投票が行われ、「反対6票に対し賛成5票」の結果が出ている。この結果は県に文書で報告されている。
 この投票結果をもってコミュニティ協議会会長は、協議会として「矢代田に射撃場の建設反対」の結果が出たとして、この案件は協議会からは離れて、今後は事業主体の県猟友会と県がどうするのか、と説明している。
 以上の考察として、(1)この施設は民間の県猟友会の射撃場であり、誘致したいと受け入れる市町村を探すなどの更に検討が必要と思う。(2)矢代田地区に、無理に射撃場を建設することにより、山の手コミュニティ地域の住民どうしの分裂と、これが次の世代にも引き継がれるような事態は何としても回避するべきではないか。(3)矢代田にライフル射撃場が本当に必要なのか、無いとどれだけ困るのか、要らない迷惑施設ではないか。
 ついては、貴議会において、議会の委員会でも、市民・県民・地元の賛成及び反対の住民の立場で、射撃場建設計画を、今後どのように考えて進めるべきなのか、民営でなく県営も含め検討されるよう配慮されたい。


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