主な漁港施設の紹介
漁港を構成する主な施設の名称とその役割を紹介します。
1 防波堤(ぼうはてい)
外海から漁港内に打ち寄せる波を低減させるための施設です。
防波堤が整備され適切に維持管理されることにより、漁船の損傷が減少したり、作業の労力が軽減されます。
2 護岸(ごがん)
漁港内の用地や道路等を波から守る壁です。
護岸が整備され適切に維持管理されることにより、用地や道路等を安全に利用できるようになります。
3 岸壁(がんぺき)・物揚場(ものあげば)
漁船から水産物を陸揚げしたり、漁船に燃料や資材等を補給する場所です。また、漁をしない時の休けいのために漁船をとめておく場所です。水深が3メートル以上のものを岸壁、3メートル未満のものを物揚場と呼びます。
岸壁や物揚場が整備され適切に維持管理されることにより、漁船の損傷が減少し、作業の効率化が図られます。
4 船揚場(ふなあげば)
保管や簡単な補修のために傾斜を利用して漁船を陸に引き揚げておく場所です。
船揚場が整備され適切に維持管理されることにより、漁船の損傷の軽減や作業の労力の軽減が図られます。
5 泊地(はくち)
自動車で例えるならば駐車場のように、漁をしない時に漁船をとめておくための水面です。
泊地が整備され水深が適切に確保されることにより漁船の安全な停泊が図られます。
6 荷さばき所(にさばきしょ)・水産物地方卸売市場(すいさんぶつちほうおろしうりしじょう)
陸揚げされた水産物の選別、計量、箱詰め等が行われる建物です。県内では、漁業協同組合が建設、管理しています。漁業者と仲買人・鮮魚商との間で取引が行われる市場(水産物地方卸売市場)を兼ねている場合もあります。
この施設を出発点として県内外に水産物が供給されます。