本文
株式会社パスコ
気候変動に伴う豪雨や豪雪、地震・火山の噴火など、自然災害が発生しやすい日本。被災時にどこまで被害が広がるのか、被災時の状況をどのように把握すればいいのか。こうした防災・減災の分析・解析で欠かせないのが、3次元で把握する“地理空間情報”です。この情報を収集し、解析している株式会社パスコは、「世界の地理空間関連企業トップ100社」にも2年連続で選出された企業です。
そんな業界をリードするパスコが2022年7月に全国各地で集められた情報を分析・解析する空間情報処理センターを新潟市に開設しました。新潟空間情報処理センターの土田直之さんに地理空間情報とはどんなものなのか、なぜ地方拠点を出す必要があったのかなどを教えていただきました。
目次
- 私たちの生活を守る、地理空間情報
- 滞りなく事業を継続するため、地方拠点を
- 現在の約40名から100名規模の組織へ
- 季節に合わせた暮らしや食に魅了
- 予測された未来を形にする仕事
私たちの生活を守る、地理空間情報
防災・減災からインフラの維持管理
国土や森林の保全まで
地理空間情報。あまり聞き馴染みのない言葉ですが、実は私たちの生活に欠かせない情報です。地理空間情報は、現実空間を高度な3次元空間で再現し、そこに多様な情報を取り込んだものです。人口や商業の統計情報に加えて、気象データや交通・人流データといったダイナミックなデータなども使い、現実社会をリアルに仮想空間に再現することができます。
その使い道は防災・減災だけに限りません。道路などのインフラの劣化や国土の保全管理、森林保全、はたまた大雪の際の除雪など、さまざまな場面で活用されています。
身近なところでいえば積雪。「例えば、除雪するとき。熟練者は道路の角やカードレール、マンホールを傷つけないように除雪機を進めていきますが、経験が浅いと上手くできません。しかし最近は3次元位置情報の精度も格段に上がっているので、道路の形状や道路施設、路面の凹凸やマンホールの場所も分かるようになっています。つまり、地理空間情報を活用することで経験不足を補えるようになってきているのです」
他にも、大型イベントを開催するときにどこに警備を配置するかを検討したり、自動運転や安全運転支援への活用、河川が氾濫したときにどこまで浸水するかを把握したりとさまざまな分野に応用することができます。現実世界を3次元に忠実に再現することで災害や事件、事故を未然に防いだり、都市計画やインフラ管理など、住民にとって安全安心で快適な街づくりのための情報を集めて分析・解析しているのが、パスコなのです。
株式会社パスコ<外部リンク>
住所
住所:本社/東京都目黒区下目黒1-7-1 パスコ目黒さくらビル
新潟空間情報処理センター/新潟市中央区万代4丁目4番27号 メットライフ新潟テレコムビル 6階
Url
https://www.pasco.co.jp/