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【三条】「江戸時代から続く伝統」三条凧(いか)合戦

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0590077 更新日:2023年6月23日更新

『レトロを探る』の第7弾は、三条市に江戸時代から300年以上続く伝統文化である「三条凧(いか)合戦」をご紹介します。

たこ

三条市は世界の「六角巻凧(いか)」発祥の地

いか

三条凧(いか)合戦は、江戸時代に村上藩の陣屋が設置されたことを祝って、毎年、凧(いか)揚げ祭りを町をあげて開催するようになり、それが町内対抗の凧(いか)合戦という形に発展し、今日まで続いているものです。
当初は四角凧だったものが、空中戦に強くなるようにと改良を重ね、操作性に優れた「六角巻凧(いか)」が誕生しました。中骨という中心の竹を外すことができ、くるくると巻いて小さくなることから、六角巻凧(いか)と呼ばれているんですよ。

現在では、「SANJO ROKKAKU」の名で世界中に知れ渡り、世界の「六角巻凧(いか)発祥の地」としても有名になりました。
また、白根大凧(たこ)合戦、今町・中之島大凧(たこ)合戦とともに、平成27年に「越後の凧(たこ)合戦習俗」として新潟県指定無形民俗文化財に登録されています。

ちなみに、三条では「凧(たこ)」のことを「いか」と呼びますが、江戸時代の初期までは全国的にも「いか」と呼ばれていました。その後、全国的には「たこ」という呼び方が一般的になりましたが、ここ三条では古い呼び方が残り、「凧(いか)合戦」という名称で今も親しまれているんですよ。

いか

今年度は、6月3日(土)、4日(日)の2日間に渡り、三条防災ステーションを会場に熱戦が繰り広げられました。
各組とも、磨き抜かれたチームワークで優勝杯を目指します。

いか

両日とも風がやや強かったものの、絶好の凧揚げ日和になりました。
開会式では、合戦に参加する28組が勢揃いし、お互いの健闘を祈念しました。
女性だけの凧(いか)組もあるんですよ!

いか

合戦の前に、揚げ師の代表により、元気な声で宣誓が行われます。
参加者の士気も徐々に盛り上がっていきます。

凧(いか)合戦が始まりました!

いか

合戦に参加する28組が紅組と白組に分かれ、それぞれの陣地から威勢の良い掛け声とともに、凧が揚がり始めます。​

いか

いか

各組の凧が、気持ち良さそうに青空に舞い上がっています。
揚げ師が凧を上下左右へ巧みに操作して、対戦する凧の狙いを定めます。

いか

あっ、凧糸が絡まりました!
凧糸を絡めるためには、相手の揚げ師との阿吽の呼吸が必要とのことです。

いか

その時、地上では、ここぞというタイミングで揚げ師が糸を引っ張ります。
相手の凧糸を切断させるか、凧を落下させると点数が加算され、2日間の合計点数で順位が決定します。

凧(いか)合戦の合間にイベントも開催

いか

凧合戦の合間に、子供たちによる和太鼓や「三条凧(たこ)ばやし」が披露されました。
三条出身者の多くは、小学生の時に「三条凧(たこ)ばやし」を習っているので、「♪はっ、さんーじょー(三条)のめーぶつ(名物)、たこあげばやしは~♪」のフレーズを聞くと、体が勝手に動き出す方も多いのではないでしょうか。​

いか

​合戦2日目(6月4日)には、「三条マルシェ」が同時開催されました。
飲食や雑貨・クラフト類を中心に50を超えるお店が出店し、会場は多くの人で賑わっていました。

いか

江戸時代に始まった凧合戦の伝統を大切に守りながらも、その過程で六角巻凧を生み出した創造力は、「ものづくりのまち三条」の精神に通じるのではないでしょうか。
皆さんも、古の時代に想いを馳せながら、威勢の良い掛け声で凧を操る揚げ師の姿と青空を舞う勇壮な六角巻凧をご覧になってはいかがでしょうか。

 

「三条凧合戦」について

三条凧合戦公式サイト<外部リンク>
 三条凧協会

三条市HP<外部リンク>
 三条市経済部営業戦略室

「ミズベリング三条(三条防災ステーション)」について

●ミズベリング三条<外部リンク>
〒955-0091 新潟県三条市上須頃167-1(三条市水防学習館)
・JR弥彦線「北三条駅」より徒歩で20分
・北陸自動車道「三条燕IC」より車で5分

●県央地域の魅力を探す探検記「県央へGO!『ミズベリング三条』~楽しい空間~」

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(1)「大正生まれの電車」冬鳥越スキーガーデン

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