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【佐渡】いいねかっちゃ佐渡

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0457887 更新日:2022年1月31日更新
いいねかっちゃ佐渡
「いいねかっちゃ佐渡」は主に佐渡以外の方々が、まだあまり知らなそうな佐渡の魅力情報を私たち新潟県佐渡地域振興局の広報広聴チーム員が取材をして、発信するものです。

【第5回】ナガモの収穫

 佐渡島での冬の味覚は寒ブリ、カニ、南蛮エビ、カキ等たくさんありますが海藻のナガモもこの時期の旬の食材です。ナガモの正式な名前はアカモクいい、冬から春にかけて、長さ3~10mに生長するたいへん長い海藻です。
 以前は漁船の航行に支障をきたすことがあり、厄介者あつかいをされたこともありましたが、独特の風味やねばりそして健康にも良いことで全国的に注目されるようになりました。そのナガモの収穫を紹介します。

ナガモはどうやって取るの?

 

 多くは天然に繁茂したものを2~3月を中心に収穫されています。しかし、海藻類は年により出来、不出来の差が激しく安定生産、出荷が困難なため、近年確立したはえ縄による養殖も行われています。養殖は2~10月の間、種苗を陸上の水槽内で育て、11月ごろ5~10cm程に成長した種苗をロープに挟み込んで海に出します。早いものでは1月中旬から収穫できます。

 今回は赤泊地区でナガモを養殖している金子さんの漁船に乗せていただきました。

 

いざ出港(part Ⅰ)

出港A出港B

     漁港内は穏やかでしたが・・・沖に出ると波が高く、収穫できませんでした。

 

漁師さんの作業、特に冬は海の状況が目まぐるしく変わるので予定通りには行かず、苦労されることが多いということを痛感しました。

 

いざ出港(part Ⅱ)

気を取り直して、翌日再びおじゃましました。

出港CナガモA

     本日は海上が穏やかで収穫できます。

ナガモBナガモC

     出港後、5分ほどでナガモ養殖場に到着しました。

ナガモDナガモE

ナガモF

     養殖ロープを手繰り寄せると、ナガモが現れ、海面にもなびいていました。

 

収穫

ナガモGナガモH

     繁茂したナガモを鎌で収穫してゆくと、カゴはあっという間にいっぱいになりました。

ワカメ  

   ちょっと移動して、ワカメの養殖ロープも見てみました。こちらはまだ大きくする必要があるようです。

 

出荷

ナガモ出荷

 

漁協で重量を測り、3月5日kgずつ分けて市場に出荷します。この日は新潟に向けて箱詰めし、全部で約100kg出荷しました。

まとめ

 佐渡の基幹作業を支える漁師さんの作業に同行させていただきました。ナガモをはじめ食卓に並ぶおいしい魚介類は、苦労が多い海上での操業のお陰であることを実感しました。生産の現場を想像しながら料理をいただくと、より一層味わい深くなると思います。
 最後に、漁に同行させていただいた金子大作さん、漁協での出荷作業を拝見させていただいた漁協職員の皆様、ありがとうございました。
 ナガモは茎から取った葉を湯がいた後、刻むととろみが出ておいしく食べられます。刻んだ葉はそのまま醤油をかけたり味噌汁の具としたりしますが、特にイカの切り身と混ぜ、軽くめんつゆで和えてご飯に乗せた「イカながも丼」は佐渡の郷土料理の中でも絶品です。
 2~3月には生のナガモが販売されていますが収穫以外の時期でも100~300gくらいの袋詰めが冷凍で、いずれも島内のスーパーマーケット等で販売されています。冷凍品は葉が既にゆでられていますのでお手軽です。

イカながも丼の一例

 

イカながも丼イカながも丼とながも汁

 

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