ページ番号を入力
本文
「いいねかっちゃ佐渡」は、島外の方々があまり知らなそうな佐渡の魅力を、佐渡地域振興局の広報広聴チーム員が取材をして、発信するものです。
皆さんは冬の佐渡といったら何を思い浮かべますか?加茂湖の牡蠣や鷲崎の寒ブリなどの味覚ですか?雪化粧した棚田や満点の星空、荒れる外海府の海でしょうか?たくさん冬の魅力がありますが、冬季に閉鎖される施設もあります。冬の間どのように過ごしているのでしょうか?少し異なる目線でお届けします。今回は11月14日に通行止めとなった「大佐渡スカイライン」の今を紹介します。
大佐渡スカイラインは佐渡市の相川と金井をつなぐ、主要地方道、一般県道、防衛省管理道路、佐渡市道をあわせた、全長およそ30kmの展望道路の愛称です。売店と展望デッキのある交流センター「白雲台」からの眺望は、佐渡を見渡すことができ初夏の新緑や秋の紅葉などを楽しむことができるドライブコースとして人気ですが、冬期は積雪のため通行止めとなります。
今年は、11月14日15時に大佐渡スカイラインの一区間である一般県道 白雲台乙和池相川線が通行止めになるとの報を聞きつけ、取材陣は現地に向かいました。展望デッキからの景色は相変わらず絶景!両津方面には虹もかかっていましたが、売店は一足先に閉鎖されており、少し寂しい雰囲気。。。
閉鎖されるのは、「金山ゲート」と「白雲台ゲート」。白雲台から道を降り「金山ゲート」で待ち構えていると、2台の作業車がやってきました!お話を伺うと1台ずつ別れ、2つのゲートを同時に閉めるとのこと。取材陣は「金山ゲート」の作業の様子を見守ることにしました。
しっかりと時間を確認し、15時ぴったりにゲートを閉鎖。その後「冬期通行止め」の看板を設置し、当日の作業は終了。あっという間でした。
ゲートが閉鎖されたことにより、一般車両は通行できなくなりましたが、作業はこれで終わりではないようです。知られざる冬の大佐渡スカイラインの様子をさらに掘り下げるため、取材陣は翌15日、再び現地に向かいました。
特別に許可を得て、ゲートを開けてもらうと、なんとも不思議な光景、長い竹の棒を立てていました。これは竹製のスノーポールで、道路の場所を示す標識とのこと。除雪の際に路肩の位置の目安として使用します。竹製スノーポールの長さは5m!決められた場所に全部で180本も立てるとのこと。それにしても、作業員さんの手際の良いこと、、、
18日には屈強な男性陣が、車両の防護柵であるガードケーブル周辺で共同作業中。作業を覗くと、ピンと張ったケーブルを緩めていました。雪の重さや除雪車との接触による破損を防ぐための作業ですが、熟練した技術が必要とのこと。職人さんの技が光ります、、、ちなみに、ガードケーブルは展望性の良さが特徴の一つです。大佐渡スカイラインの絶景を活かすことができますね!
翌週24日には、高所作業車の姿が!後を追うと、カーブミラーを撤去中。こちらも付けたままでは雪の重さで壊れてしまうようです。大佐渡スカイラインは急カーブも多い道。かなりの数のカーブミラーがあるのではないでしょうか。撤去作業はもちろん、春の取付作業も骨が折れそうです。
このように、冬季閉鎖後の大佐渡スカイラインでは、積雪や除雪作業に向けた作業が行われていました。
大佐渡スカイラインは例年4月頃から除雪作業や安全パトロールが行われ、春の大型連休前に通行止めが解除されます。今回取材した「金山ゲート」は、世界文化遺産の国内推薦決定で盛り上がる「史跡 佐渡金山」のすぐ隣。佐渡を訪れた際には、「佐渡の金山」と併せて、ぜひ大佐渡スカイラインにもお立ち寄りください。佐渡を見渡すことのできる展望デッキからの眺望は、一見の価値ありです!
最後に本記事を作成するにあたり、快く取材を受け入れていただいた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
・ムラタ興業 株式会社 様 (ゲート閉鎖作業、カーブミラー撤去作業)
・有限会社 山本組 様(竹製スノーポール設置作業)
・株式会社 近藤組 様(ガードケーブル張力調整作業)