ページ番号を入力
本文
9月に入り、田んぼでは黄金色に輝く稲穂が頭を垂れ、“実りの秋”の到来を告げています。実りの秋を迎えているのは、お米だけではありません。新新バイパス聖籠インターからほど近い観光ぶどう園では、特産のぶどうが旬を迎えています。
最盛期を迎えたシナノスマイル(赤いぶどう)、巨峰(白いカバーがかけられている)
取材に訪れた観光ぶどう園では、実が甘くておいしいと評判の「巨峰」や、近年人気急上昇の「シャインマスカット」など15種類のぶどうが栽培されています。
甘みのある巨峰
10月中旬に収穫が終わると、11月から剪定(せんてい)作業が始まります。病害虫に負けず、おいしい実をつける枝を選び、厳しい寒さの中、枝を切っていきます。長年の経験をもとに培われた「枝を見る力」が発揮されます。
厳選された枝に、たわわに実るぶどう
そして、春を迎えると、芽欠きや花摘みに加え、ぶどうの粒の数を調整するなど、ぶどうの形を整えたり品質を確保するために大切な作業が続きます。
さらに、雨による病気を防ぐとともに、天候がすぐれない時もぶどう狩りができるようビニールハウスで栽培するところも多くあります。無風の日を選んでビニールを張る作業も手間のひとつです。
かつて、この一帯には水田が広がっていました。しかし、昭和40年代の「減反政策」の開始を機に、水田からぶどう畑への転換が図られました。埋め立てには、近くで建設が進められた新潟東港の掘込みによって運び込まれた土砂などが使われました。その後、昭和63年に観光ぶどう園がスタートし、現在のような摘み取りができる姿となりました。そして、現在では19の観光農園があり、およそ40種類のぶどうが栽培され、大勢の観光客で賑わっています。
シナノスマイル~熟すと全体がロゼ色に
取材した農園の方によれば、ぶどうは常温で味わってほしいとのことです。その理由は、冷蔵庫で冷やしすぎると、甘みを感じにくくなり、ぶどう本来の味を堪能できなくなってしまうからです。また、「買ってすぐに食べない」という場合には、新聞紙でぶどうをくるみ、野菜室での保存がオススメです。
ぶどうと一口に言っても、品種が豊富であり、各農園によって、力を入れている品種はさまざまです。丹精込めて育てられたぶどうが旬を迎える秋、自分の好みに合う“おいしいぶどう“を見つけてみてはいかがでしょうか!
アクセスや摘み取り体験など詳しくは、聖籠町観光協会-さくらんぼ・ぶどう・梨-果樹の里 <外部リンク>