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縄文杉に会いに屋久島へ、マザー&ファザーツリーに会いに白神山地へ、「行きたしと思えどもあまりに遠し」と感じている方へ。胎内市奥胎内にはそれらにひけをとらない巨樹や異形樹があります。奥胎内は、日本海東北自動車道中条インターチェンジからわずか1時間ほどのところにある秘境です。
奥胎内には、アカショウビンなどのさまざまな野鳥が生息しているほか、ブナやミズナラなどの落葉樹に混じり常葉樹であるユキツバキが群生するなど、豊かな植生が広がっています。大自然あふれる奥胎内で、自然の造形美を鑑賞してみませんか。
【注意】しっかりとした装備が必要(長袖、長ズボン、トレッキングシューズか長靴、帽子)
奥胎内へ向かう県道ではアカショウビンがお出迎え
奥胎内ヒュッテ近くまできたら車を駐車場に停めて、先へ進みましょう。少し上り坂の舗装道路を歩いていくと、左手に「トチの巨木コース」の看板が見えます。茂みの中へ入り、細い山道を沢沿いに進んでいきます。木漏れ日の中、沢を流れる水の音がとても涼しく感じられます。
足を止めて、せせらぎを聞きながら見上げる
沢を渡って、急斜面を登っていくと20分ほどで、ひときわ大きなトチの木が目の前に現れます。近づいてみると、根元にはぽっかり穴が開いており、人がふたりくらい入れそうな大きさです。少しドキドキしながら中に入ってみます。見上げると穴がふたつあります。ひとつの穴からは青空が、そしてもうひとつの穴からはトチの青葉が見えました。深い森の中で厳かな気分に浸ることができるスポットです。
ししのくらの森の入口は麓の胎内スキー場から10分ほどで到着します。左手に看板があります。駐車スペースはあまりありませんが、車を端に寄せて、ヤマヒル対策(※)が書かれた立て看板をよく確認して山に入りましょう。
※雨上がりは立ち入らない、靴は登山靴・長靴、防虫スプレーを靴・靴下にスプレーする等
奥胎内の森にはすらりと伸びた樹形のブナが数多く生育していますが、ここ、ししのくらの森では「あがりこ」と呼ばれる独特の樹形をしたブナが見られます。これは人により伐採され、その部分から新たな芽が吹き成長していったものと言われています。
ヤマヒルが苦手な方は、奥胎内ヒュッテ脇の森を散策してみましょう。宇宙人のような異形樹を見ることができます。静かな森の中、耳を澄ますと、「ワレワレハ…」。
アクセスや奥胎内の魅力等については、http://okutainai.com/<外部リンク>