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初夏、日本海側の海岸ではハマナスの花が出迎える
新潟市にある新津駅から新発田駅などを経由して、日本海に沿って秋田駅までを結ぶ羽越本線。7月31日に全線開通100周年を迎えます。路線距離は上越新幹線とほぼ同じ約270km。沿線の見どころなどを旅してみてはいかがですか。
【羽越本線の駅】新津⇒(途中略)⇒村上⇒(途中略)⇒桑川⇒今川⇒
(太字は最寄りの駅)
村上市街地から羽越本線と並走しながら国道345号を北上、県境まで日本海を眺めながらの旅となります。
三面(みおもて)川を渡ると紺碧の日本海に岩礁が現れる
ひたすら海沿いに車を進めていくと、絶壁と広い駐車場が現れます。ここ、馬下(まおろし)は義経伝説が残る難所でした。現在はトンネルの開削や道路改良などで不自由なく通行できますが、高台広場(写真左手)にある案内板によれば、源義経が奥州へ落ち延びようとするとき、あまりにも険しい道のため、やむなく馬を降りたという伝説が残っているとあります。
高台広場からきらめく日本海を望む
村上市街地から30分弱、車を走らせると道の駅 笹川流れ夕日会館に到着です。駐車場にあるモニュメントには夕日会館、JR桑川駅と書かれた看板が掲げられています。そして桑川駅前のバス停もすぐ脇にあります。
ここ桑川は、車と列車、そしてバス※が止まるところ。この時期、さまざまな人たちが行き交います。
※土曜、日曜及び祝日は運休
駅前に広がる海、右奥は粟島(村上市山北支所提供)
桑川駅には、臨時快速の観光列車「海里」(かいり)※が30分ほど停車します。
乗客は下車して、夏の日本海を愛でたり、夕日会館で買い物をするなど思い思いに停車時間を過ごします。
※原則、金曜、土曜、日曜、祝日の運行
日本海ソフトクリーム(村上市山北支所提供)
夕日会館から列車に戻る乗客の手に爽やかな水色のソフトクリームがありました。ほんのり塩味が効いて後口がさっぱりという評判を聞いて、是非食べたかったそうです。
そして、「海里」の向かい合わせのコンパートメントシートに戻ったお二方。車で何回か村上市北部の海岸を訪れたことがあるそうですが、今回、列車の旅を選ばれたとのこと。
夕日会館の1階には売店とカフェ(ソフトクリームも販売)、2階には日本海と羽越本線を眺望できるレストランがあります。
村上の夏といえば岩ガキ、夕日会館のレストランでも地元産のミルキーで濃厚な岩ガキを味わうことができます。
村上市山北支所提供
岩ガキが食べられるお店・買えるお店などはこちら(村上市観光協会)<外部リンク>
道の駅 夕日会館についてはこちら(村上市)<外部リンク>
笹川流れカヤックセンター提供
夕日会館を後にしてしばらく行くと、左手に「笹川流れカヤックセンター」の看板が左手に見えます。ここでは、カヤックツアーが開催されています。ここでガイドを務める代表の飯山さんは、カヌーで本州と北海道をそれぞれ一周した経験があります。カヤックを漕ぎ出してすぐに、断崖絶壁や洞窟、澄んだ海など素晴らしい景観が現れることに魅せられて、ここを拠点に選んだとのこと。
カヤックが初めての方には、海の上に浮かぶ感覚を是非体験してもらいたいと言います。また、カヤックは年齢を問わずに楽しむことができ、シニアの方の参加も多いそうです。初めて参加される方は事前に相談いただけると不安なく楽しめるとのことです。
笹川流れカヤックセンター提供
笹川流れカヤックセンター提供
笹川流れカヤックセンター提供
カヌーに乗ってまず感じるのは水面がとても近いこと。潮の香りや水面のきらめき、潮風を間近に感じることができます。青い海に漕ぎ出してみましょう。
連絡先、料金等はこちら(笹川流れカヤックセンター)<外部リンク>
また、桑川には駅の近くに観光遊覧船、岩カキを提供する食堂、キャンプもできる海水浴場などがあります。夏の間だけでも、特急が停車してくれたら便利になって、多くの方が楽しめるのではないかと思ったところです。