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櫛形山脈の麓、水田は間もなく緑のじゅうたんに
新潟市にある新津駅から新発田駅などを経由して、日本海に沿って秋田駅までを結ぶ羽越本線。7月31日に全線開通100周年を迎えます。路線距離は上越新幹線とほぼ同じ約270km。沿線の見どころなどを旅してみてはいかがですか。
【羽越本線の駅】新津⇒(途中略)⇒新発田⇒加治⇒金塚⇒中条⇒
(太字は最寄りの駅)
中条駅前に立つ板額御前の像
板額御前は越後の有力な豪族、城氏(じょうし)の姫。鎌倉幕府側との戦いで百発百中の命中率と強い威力で、敵に恐れられたそうです。その活躍ぶりは鎌倉幕府の歴史書とされる「吾妻鏡」(あづまかがみ)にも登場します。激しい死闘の舞台となったのは、櫛形山脈にある白鳥山に築かれた鳥坂城(とっさかじょう)。
山城の跡地など中世の歴史を感じながら、ブナやヤマザクラなどが植生する櫛形山脈を歩いてみましょう。
櫛形山頂から飯豊連峰を望む
板額御前の詳細についてはこちら(胎内市)<外部リンク>
胎内川流域を望む、海岸の松林の向こうには日本海
櫛形山脈は、その長さ直線距離でわずか13キロメートル。そして最高峰は標高567.9メートルの櫛形山です。
登り口は、鳥坂城跡に最も近い白鳥公園口、ヤマザクラが美しい大峰山を目指す桜公園登山口など多くあり、さまざまなコースを楽しむことができます。また、体力・脚力に自信のある方は縦走路にチャレンジするのもよいでしょう。
登山道から桜越しに大峰山付近を望む
登山コースと登山マップはこちらから(胎内市)<外部リンク>
櫛形山脈の頂上付近にはブナ林が広がっています。縦走路はブナのトンネルのようで、白い肌と深い緑を楽しみながら歩くことができます。目線を上げれば木漏れ日も心地よいものです。
実をつけ始めたブナ(5月中旬)
歴史を感じながら、雄大な飯豊連峰の眺め、越後平野の田園風景や佐渡が島が浮かぶ日本海を見下ろすパノラマを楽しむことができる、日本一小さな山脈です。