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10年かけていた漏水調査が3年に短縮~長岡市水道局が導入したAIを活用した漏水調査~3(新潟の未来図鑑withデジタル)
現場でタブレットを活用
佐藤 現場ではタブレットを活用して調査を行っているのですか?
髙野 もともと現場の状況を写真やメモで登録することにより、すべてのタブレットで情報共有できる管路情報即時共有システムを導入していました。現場ではタブレットを持って調査をしており、水道管路データや竣工図などを閲覧することができます。どういう形で水道管路が通っているか、地図をさらに拡大すればどこに給水管の引き込み管があるかがわかりやすく表示されます。このシステムにAIを活用した漏水調査の結果を取り込んでいます。先ほどの地図上の点のようなものを拡大すると、点ではなく漏水の可能性のある水道管路の範囲を表示します。(下図)
佐藤 地震の時などに、どこで水道管が破損しているとか、どこに早く給水車を送らなければならないかという、緊急時の対応を行う上でも、データの共有が有効ですね。
髙野 タブレットを職員が持っていれば職員の位置が、職員が給水車に乗っていれば給水車がどこにいるかもわかります。
佐藤 これもデジタル化ですね!