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10年かけていた漏水調査が3年に短縮~長岡市水道局が導入したAIを活用した漏水調査~4(新潟の未来図鑑withデジタル)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0640810 更新日:2024年3月8日更新

まだまだ使える水道管もAIで診断したい

佐藤 今後の抱負はありますか?

髙野 耐用年数を過ぎた水道管も状態が良ければ、できるだけ使っていった方が効率的ですし、水道管の更新の優先順位をつけて行っていきたいので、AIを活用した水道管路の劣化診断を検討しています。

髙野次長(右)と県佐藤参与(左)

佐藤 AIを活用した水道管路の劣化診断とはどういうものなのですか?

髙野 いつ布設した水道管なのか、材質や過去の漏水履歴などの管路情報と、土壌、地形などの環境ビックデータを収集・解析し、AIにより分析することで、布設年度は新しくても劣化が進行している管路や、布設年度が古くても健全な状態を保っている管路なのかを診断するものです。今までは古いものから順次更新していましたが、劣化が進んでいる水道管路を早めに更新するようにしたいと考えています。今後は、人口減少により料金収入の減少が見込まれますので、水道経営を考えると水道管の状態に合わせた更新計画を策定していきたいと考えています。水道管の法定耐用年数は40年と決まっていますが、古くてもまだまだ使える水道管はあります。実際、水道管の材質によって、60年、80年もつものもあります。今回の漏水調査の結果も劣化診断にも反映していきたいと思っています。

佐藤 水道局の技術者の方も不足しているのでしょうか?

髙野 自治体も民間も技術者は不足しています。新しい技術を活用し、業務の効率化を図りながら安全安心で持続可能な水道を守っていきたいと思っています。

国登録有形文化財・近代水道百選「水道タンク(旧中島浄水場配水塔)」

佐藤 ところで、隣の水道タンクは古いものですか?

髙野 国の登録有形文化財に登録されている、水道タンクです。長岡市は全国で81番目の市営近代水道として、大正15年に給水を開始しました。この水道タンクは、昭和2年に建てられたものです。今は水道公園の公園施設として保存されています。

佐藤 昭和初期ですからこのようなデザインになったのかもしれませんね。本日は、貴重なお話ありがとうございました。

令和6年2月6日インタビュー

※所属等はインタビュー時現在です。

企画・制作:新潟県知事政策局ICT推進課

 

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