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なしの花満開!人工受粉作業を実施しました
今年は3月の気温が高かったこと等が影響し、日本なし「幸水」の満開が4月12日(昨年4月22日、平年4月27日)と近年最速の開花となりました。他の品種も開花が早まり、園芸研究センターの果樹ほ場では、この時期、連日の人工受粉作業が行われました。
日本なし品種の多くは、他品種の花粉を人工的につけてやらないと実を結ばない性質(自家不和合性)があります。そのため、試験ほ場では、毎年開花時に人の手で花粉づけする人工受粉作業を行っています。
日本なし品種の多くは、他品種の花粉を人工的につけてやらないと実を結ばない性質(自家不和合性)があります。そのため、試験ほ場では、毎年開花時に人の手で花粉づけする人工受粉作業を行っています。
人工受粉作業の様子(ドローンによる上空からの撮影)
人工受粉では、梵天(ぼんてん)という道具を使い、一花一花ていねいに花粉をつけて行きます。
この写真は、樹齢約40年の樹をドローンで上空から撮影した写真です。枝のつき方(骨格)や花のつき方が良くわかります。これらの花をすべて人工受粉するのは大変な作業です。
この写真は、県園芸研究センターで育成した日本なし「新碧」の花です。県で育成した「新美月」、「新王」そしてこの「新碧」は、自分の花粉のみで実をつけることができる性質(自家和合性)を持っています。そのため、人工受粉作業が必要なく、春作業の大幅な労力軽減が期待されています。
今年は、奥に見える真野の桜並木と開花が同時期になりました。