本文
平成20年12月定例会(要望意見処理状況)
本定例会以前の常任委員会の要望意見に対する処理状況を掲載しています。
平成20年9月定例会常任委員会の要望意見に対する処理状況
総務文教委員会
関係部局 | 要望意見 | 処理状況 |
---|---|---|
総務管理部 |
1 過疎地域対策については、現行過疎法に基づき道路や施設など社会資本の整備が図られてきたものの、人口流出など集落機能の低下に対する抑止効果が求められているので、国で検討されている新過疎法において地域の要望に柔軟に対応できるソフト事業への支援も含まれるよう強く働きかけるべきとの意見。 2 今後予想される国の補正予算については、現時点ではその内容が不明であるものの、建設業、運輸業、農林水産業など厳しい経済状況の中で、大きな支援となることが期待されるので、早急な実施を働きかけるべきとの意見。 |
1 今後の過疎対策につきましては、多様な年齢層が過疎地域で住み続けられるよう、所得や職場が確保できるようなソフト事業への支援が重要と考えており、平成21年度末の現行過疎法失効後の新しい総合的な過疎対策の枠組みの中に、こうした支援措置が盛り込まれるよう、様々な機会を捉えて国に働きかけてまいります。 2 原油等の価格高騰に対しては、緊急的な対応と長期的な視点からの対策の両面で進めていくことが必要との認識から、運輸業、漁業者などの特に影響を受けやすい方々への早急な支援を国に働きかけてきたところです。 |
教育委員会 | 1 教員採用試験については、本県を含む多数の都道府県で確認された第三者への合否事前連絡の事例を受け試験問題や判定基準の公開など改善が図られているが、手続きの透明化とともに教師としての資質の確実な見極めが重要なので、筆記試験や面接に加え学校現場における子供たちとの触れあい方など多面的な判断基準による選考を検討すべきとの意見。 | 1 教員採用選考検査の改善につきましては、検査の透明性を高めるため、採用選考検査に携わらない行政職員による点検や採用プロセスを含めた教育委員による点検を行うこととしたところであります。さらに、検査項目及び構成を見直し、より透明性が高く分かりやすい検査にするとともに、学力等の基礎的資質はもちろんのこと、教員としての人間性及び適格性をしっかりと確認することができるよう改善してまいります。 |
厚生環境委員会
関係部局 | 要望意見 | 処理状況 |
---|---|---|
県民生活・ 環境部 |
1 食の安全・安心については、事故米の不正転用等から県民の信頼が大きく揺らいでいるので、県としての積極的な調査の実施や分かりやすく正確な情報提供など、消費者視点による対策の充実に努めるべきとの意見。 2 トキの野生復帰については、佐渡の自然の豊かさや本県の環境保全等に対する積極的な活動のメッセージとなり得るので、試験放鳥を契機にトキと人との共生に向け、更なる生息環境の整備促進や保全に努めるべきとの意見。 |
1 食の安全・安心につきましては、これまでも国及び県の関係部局と情報を共有し、連携して調査等に当たっているところですが、今後も一層の連携強化を図るとともに、分かりやすく正確な情報を迅速に提供するよう努めてまいります。 2 県では、新潟県トキ野生復帰推進計画に基づきトキの野生復帰に向けたビオトープの造成、多自然川づくり、水田基盤整備、営巣木保全対策等の生息環境整備を実施してまいりました。 |
福祉保健部 |
1 新潟水俣病対策については、提案された条例の理念は評価できるものの、具体的な施策が示されていないことから実効性が懸念されるので、県民の正しい理解の促進や地域社会の再生と融和の実現に向け、救済の姿の見える施策を策定・実施すべきとの意見。 2 地域医療体制については、医師不足を背景とした基幹的な病院と周辺病院との役割分担や連携体制など複数の市町村にまたがる広域的な課題であるので、県・市町村・医療機関による協議の場の設置など、県が中心となって検討を進めるべきとの意見。 |
1 条例に基づく具体的施策の推進に当たりましては、まず、新潟水俣病問題について、改めて県民の理解を求めることが必要であります。 2 平成18年度から全ての圏域において、地域保健医療計画の改定に向けた協議の場として「医療連絡協議会」を設置し、また、個別の課題を有する地域においては、関係機関による個別課題に対する協議の場を設けているところであり、地域振興局が主体となって市町村、医師会、病院等と連携し、医療機関の役割分担や連携体制など圏域内の医療提供体制のあり方について検討しております。 |
病院局 | 1 県立病院の経営改善に当たっては、利用患者数の増加に向けた従来にない新しい取組が必要なので、知名度の高い医師の採用や最先端の医療機器の整備など、全国的に注目を集める取組も検討すべきとの意見。 | 1 これまでも、がんセンター新潟病院やリウマチセンターなど医師にとっても魅力ある専門性の高い施設の整備のほか、ノバリス(高精度定位放射線治療装置)やPET-CT(陽電子断層撮影装置とコンピュータ断層撮影装置の一体機器)など全国的にも注目度の高い機器の導入を進めておりますが、引き続き、医師の招聘や医療機器の整備について全国水準も勘案して検討してまいります。 |
産業経済委員会
関係部局 | 要望意見 | 処理状況 |
---|---|---|
産業労働観光部 | 1 本県観光の振興については、NHK大河ドラマ「天地人」の放映や新潟デスティネーションキャンペーンなど2009年に重なる話題性あるイベントを最大限に活用した施策展開が求められるので、リピーターの確保を見据えた受入体制の充実をはじめ、焦点の当たる歴史や文化を生かした新たな観光需要の創出に向け官民一体で取り組むべきとの意見。 | 1 様々なイベント等が重なる2009年は、全国に向けて本県をアピールできる絶好の機会であることから、官民一体で立ち上げた2009新潟県大観光交流年推進協議会を核としながら、旅行者のニーズを踏まえた観光地としての魅力向上の取組や、各地域が一体となった受入体制づくり、人材育成等を積極的に支援し、一過性の取組に終わることがないよう努めてまいります。 |
農林水産部 | 1 新潟県産米ブランドについては、他県産米との食味差の縮小や消費者ニーズの変化等により販売競争が激化する中、県内企業が関与した事故米問題に伴うイメージダウンが懸念されるので、安全・安心な県産米に係る迅速かつ正確な情報発信を行うとともに、食味・品質の一層の向上により消費者の信頼獲得に努めるべきとの意見。 | 1 新潟米ブランドの信頼確保に向けた取組につきましては、新潟米が高品質で良食味であることや、農薬使用量を大幅に減らすことが可能な安全・安心な米であることなど、新潟米の優位性について、積極的な情報発信を行っているほか、一連の事故米問題の対応として、風評被害を防止するため、国に対し流通実態の早期解明を求めたところであります。 また、食味・品質向上の取組につきましては、生育診断に基づく的確な肥培管理をはじめとする重点技術の指導徹底に努めているほか、今年度新たに創設した「新潟米ブランド力強化対策事業」により、生産者の意識醸成に対する支援や、関係機関・団体と連携し、食味・品質基準の検討、試験的な区分集荷等の取組を開始しており、来年度には一定以上の食味・品質を確保する仕組みをつくってまいりたいと考えております。 今後とも、消費者から高い信頼が得られるよう、適切な情報の発信と食味・品質の一層の向上に努めてまいります。 |
農地部 | 1 農業農村整備事業における環境との調和への配慮については、農村地域の自然環境や景観の保全・再生に向け県内各地で取り組まれているが、豊かな里山の象徴たるトキの放鳥を迎え自然と人間との共生に大きな関心が集まっているので、地域の合意形成や啓発等の支援により更なる推進に努めるべきとの意見。 | 1 農業農村整備事業における環境との調和への配慮につきましては、佐渡のトキの野生復帰に代表される、人と生物・自然が共生する自然環境の保全に対する県民の関心が高まる状況の中で、環境配慮の手引き書「にいがた里に生きる」の活用とともに、新潟県農業農村整備事業環境情報協議会における有識者からの指導・助言等を踏まえ、地域の合意形成の進め方や環境配慮技術等について啓発普及することで、地域住民と一体となって、より一層の環境配慮の推進に努めてまいります。 |
建設公安委員会
関係部局 | 要望意見 | 処理状況 |
---|---|---|
土木部 |
1 河川の親水空間については、散策路や公園など憩いの場として親しまれているものの局地的な集中豪雨に伴う急激な増水により水難事故が発生しているので、利用者に対する緊急時の避難の啓発など事故防止策を検討すべきとの意見。 2 市町村発注工事における予定価格については、厳しい財政状況の中でいわゆる歩切りによる理由のない切り下げが散見されるので、工事の品質確保の必要性や不当な歩切り防止を求める国の通知を踏まえ適切な価格設定を強く要請すべきとの意見。 |
1 河川の親水空間につきましては、都賀川の事故を受け、緊急点検調査を行い、短時間で増水する危険の恐れのある箇所については、注意を促す看板を設置するとともに、新聞等を通じて県民への急な増水に対する注意喚起を行ったところです。 2 市町村発注工事における予定価格につきましては、歩切りが実勢価格に基づいて積算される予定価格を不当に引き下げるものであり、地域の建設業の疲弊を引き起こす一因となることから、歩切りが行われている市町村に対して、国の緊急要請も踏まえこれを自粛するよう、口頭及び文書で再三にわたり要請してきたところであります。 |
交通政策局 |
1 新潟東港については、日本海側最大のコンテナ取扱量を有しているが、処理能力の限界から依然、沖待ちが発生しているので、対岸諸国を結ぶ国際物流拠点としての機能強化に向けコンテナバースの早期着工等を国へ強く働きかけるべきとの意見。 2 生活交通については、高齢者をはじめ地域住民の重要な足であるものの不採算の路線バスが相次ぎ廃止されているので、乗合タクシーの利用を県の支援対象に加えるなど地域の実情を踏まえた機能維持に努めるべきとの意見。 |
1 新潟東港の機能強化に向けたコンテナバースの早期着工等につきましては、新潟が北東アジアの表玄関化を目指す上で重要であることから、6月に国土交通省へ要望を行ったほか、9月には財務省へ要望したところであります。 2 県では、地域住民の生活交通を確保するため、一定の要件に該当する定時定路線のバス運行を支援しているところですが、少子高齢化や過疎化が進展する中、地域の実情やニーズに的確に対応した公共輸送サービスの確保が重要な課題となっています。 |
公安委員会 | 1 いわゆる「もみじマーク」については、高齢運転者標識として本年6月から表示が義務化されたものの抵抗感や意図的な割り込みに遭うなど高齢者に受け入れられているか疑問であるので、年齢で区別される高齢者の心情を踏まえ在り方の検討を国に働きかけるべきとの意見。 | 1 高齢運転者標識の表示義務化につきましては、近年、全国的に交通事故が減少する一方で、75歳以上の高齢運転者が加害者となる交通事故は増加傾向にあることから、同高齢運転者の保護と事故防止に資するため、同標識の表示が本年6月から義務化されたものであります。 このため、今後も表示義務化に至った経緯や保護義務等についてあらゆる機会を通じて広報し、理解と協力を求めるとともに、高齢運転者標識の表示率の向上に努めてまいることとしております。 |