景観・歴史まちづくり推進事業
経緯
村上市の大町・小町周辺は、住民が主体となって歴史的建造物を生かしたまちづくりを行っている地域です。
平成12年から「町屋の人形さま巡り」が始まり、平成13年に「町屋の屏風まつり」、平成14年には「黒塀プロジェクト」、平成16年からは「むらかみ町屋再生プロジェクト」が発足するなど、まちおこしから村上らしい景観づくりへと取り組みが続いています。
このような取り組みを背景に、平成28年には村上市が「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」に基づく『歴史的風致維持向上計画』を策定し、同年10月に国より新潟県初となる認定を受けました。
本計画において、大町・小町周辺は「歴史的風致形成建造物保存事業」「建造物外観修景事業」の事業区域に位置づけられ、歴史的な建造物を保存する方向性が示されたことに伴い、平成29年6月には、本地区の中心を貫く県道の都市計画道路(拡幅16m)が廃止されました。
※「歴史的風致維持向上計画」「歴史的風致形成建造物保存事業」「建造物外観修景事業」は下記の村上市ホームページ(リンク先)を参照
事業概要
新潟県村上地域振興局では、都市計画道路を廃止した県道について沿道住民や村上市の取り組みと連動した道路整備を行うため、平成29年度から新たに県単独事業による『景観・歴史まちづくり推進事業』に着手することとなりました。
平成29年10月から平成30年3月の間に、沿道住民と「みちづくりワークショップ」を3回開催し、将来の道路整備案を作成しました。
大町地区では、歴史的建造物の軒線に影響しない範囲で既存のアーケードを撤去し、最大8.5mまで拡幅する道路整備計画案としました。
令和元年度からは、村上市が建物の所有者等に対して建物の外観修景工事費の一部を補助する「歴史的風致形成建造物保存事業」「建造物外観修景事業」と連携し、県が道路拡幅するための用地買収とそれに伴う既存アーケードの撤去補償を行い、道路整備と合わせて歴史的な景観が形成されるよう取り組みを行っています。
少しずつですが、修景された建造物の連なる良好な歴史的な景観が形成され始めています。
○現地状況1
【事業着手前】
【事業一部実施後】
○現地状況2
【事業着手前】
【事業一部実施後】
村上市ホームページ