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旧越路橋(きゅうこしじばし)はもともとは鉄道用に使っていた橋を道路用の橋に変えたんだって。その旧越路橋と兄弟のような橋が、今でも使われて続けているらしいよ。
旧越路橋は1998(平成10)年に取り壊(こわ)されて、今は新しい越路橋が架(か)かっています。上の写真は壊される前にライトアップされた時の様子です。
旧越路橋はもともと、北越鉄道(ほくりくてつどう)(現在(げんざい)のJR信越本線(しんえつほんせん))の浦村鉄橋(うらむらてっきょう)という橋でした。鉄道用(てつどうよう)の橋だったのです。
この浦村鉄橋は、別(べつ)の新しい橋ができたため役割(やくわり)を終えます。その後3つの橋に切り分けられ、道路用の橋として生まれ変わりました。その橋の1つが旧越路橋です。
浦村鉄橋
旧越路橋は、1959(昭和34)年に完成(かんせい)し、しばらくは有料道路(ゆうりょうどうろ)として利用(りよう)されていました。しかし1967(昭和42)年2月から一般県道(いっぱんけんどう)として無料(むりょう)で利用(りよう)できるようになります。旧越路橋は越路地区と長岡市南部を結(むす)ぶとても重要(じゅうよう)な橋でした。
開通式の写真 取り壊される前の旧越路橋
約40年間、道路橋として使われた旧越路橋は、大きくて重い自動車が多く通るようになり、橋がひどく傷(いた)んでいました。また、橋の幅(はば)がせまいことで、自動車のすれ違いがスムーズにできず、渋滞(じゅうたい)がおきるようになっていました。そのため、1998(平成10)年、新しい越路橋がつくられ、旧越路橋は道路橋としての役目を終えることとなりました。
しかし、旧越路橋は越路地区の人々にとって、とても大切な橋だったので、その一部(いちぶ)を保存することになりました。2002(平成14)年に越路公園内に移設されて保存されています。
越路橋保存橋(越路公園内)
鉄道橋だった浦村鉄橋が、旧越路橋に変わるときに、同時に浦村鉄橋から分かれたふたつの橋があります。それはどちらも渋海川(しぶみがわ)という川にかかる橋で岩田橋(いわだばし)と不動沢橋(ふどうさわばし)です。これらの橋は今も道路橋として使われ続けています。
浦村鉄橋が完成したのは1898(明治31)年なので、岩田橋と不動沢橋は鉄道橋の時代から数えると120年以上も使われ続けている橋なのです。
岩田橋
不動沢橋
浦村鉄橋に関連する橋は、鉄道橋から3つの道路橋にわけて使われ、なおかつ、そのうちの2橋が今も使い続けられており、歴史的に価値が高いと認められ、2019(令和1)年に「土木学会選奨土木遺産(どぼくがっかいせんしょうどぼくいさん)」に認定(にんてい)されました。(土木遺産としては「旧浦村鉄橋」という名前で認定されています。)
所在地:新潟県長岡市浦地内
橋長:680m
幅員:6.0m
橋梁形式:単純下路式プラットトラス橋
所在地:新潟県長岡市岩田地内
橋長:81.4m
幅員:3.6m
橋梁形式:単純下路式プラットトラス橋+単純鈑桁橋
所在地:新潟県長岡市不動沢地内
橋長:63.8m
幅員:3.6m
橋梁形式:単純下路式プラットトラス橋
所在地:新潟県長岡市浦地内(越路公園内)
支間長:31.4m
幅員:6.0m
橋梁形式:単純下路式プラットトラス橋