長岡地域振興局地域整備部では、地域を流れる身近な河川の歴史や水害への対策、水辺の利用、環境保全について理解を深めてもらうため、見附市立名木野小学校3年生を対象に、刈谷田川に関する出前講座「河川の学習会」を行いました。
名木野小学校では、学校行事で、例年3,4年生が「草薙龍」という創作劇を演じています。学校脇を流れる刈谷田川の水害を大蛇ヤマタノオロチに見立て、それを退治する(水を治める)ことで平穏な暮らしが送れていることを知り、児童に川は大切なものであるという意識を持たせるようにしているということです。
また、4年生になると刈谷田川について学習することもあり、今回、3年生児童が初めて演劇に参加(練習を開始)するのを前に、刈谷田川の歴史や特徴、水害とのたたかい(治水の取組)についてお話をすることで、児童に一連の動機付けに寄与できるよう、努めました。
河道浸食やそれに伴う土砂の運搬、供給など川に流れる水のはたらきを紹介し、新潟県全体の川の成り立ちについて説明しました。
古地図に「刈谷田川」や「名木野」の地名があることを紹介し、ここが歴史あるまちや川であることを説明しました。
市内で発生した水害について伝えるとともに、年代の異なる航空写真を用いて、洪水対策により、刈谷田川が蛇行した形がなだらかな河道に変わった様子を見てもらい、人びとが川とともに暮らすために取り組んできた「治水」について知ってもらいました。
基本的な川というものそのものについての説明から始め、利水について絡めて川が人の営みに不可欠であることを伝え、後半に刈谷田川について、主に治水に関する説明を行いました。
当日は、先生から合いの手を入れてもらうなどサポートしていただき、児童の関心を引き付けることができました。
また、国土地理院の空撮データを用いて刈谷田川の河道の変遷を見せたり、古地図を見せて河川や地区の名称が古くから使われていることを視覚的にわかりやすく伝えることで、川や地域の歴史に興味や関心を持たせることができたと思います。
新潟県長岡地域振興局地域整備部では、「みんなの土木教室」と題して、小・中・高等学校、大学など幅広い層を対象に、河川や道路、橋、水害や地震災害、なだれや土砂災害、除雪のほか、土木建設業界の職業講話など様々なテーマで県の土木施設や工事現場の見学といった校外学習の受入や、学校等へ職員が直接出向いて出前講座を行っています。
学校や地域での学習の題材などにご利用ください。
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