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最適ルートで、あなたをお迎え💨、行きたい場所に送り届けます💨 ~柏崎市AI新交通「あいくる」~2(新潟の未来図鑑withデジタル)
説明会での住民の反応で、待ち望まれていた交通であることを実感!
佐藤 住民の方の反応はいかがですか?
田邉 運行開始前に50回以上の利用説明会を行いましたが、その時から住民の皆さんの反応はとても良かったです。多くの喜びの声をお聞きし、このような地域交通が待ち望まれていたことを改めて実感しました。
佐藤 効率的な運行をするためにAIを使うというのは初めから考えていたのですか?
田邉 そうですね。2021年度に策定した「柏崎市地域公共交通計画」において、AIオンデマンド交通の新規運行をメインの施策として盛り込んでおり、これが始まりとなります。当市では、年々路線バスの運行本数が減少しており、5年前は平日1日当たり約200本だったのが、現在は約150本まで減少しています。利用者数が減ることで、路線バスの運行本数が減り、利便性がさらに低下することで、利用者数がまた減るという負のスパイラルに陥っています。バス事業者においては、運行本数をなんとか維持できるよう努めていただいていますが、運転士不足の現状において、更なる減便は避けられない状況です。一方で、乗り継ぎや、バス停までの移動距離、さらには市内の医療機関などの目的地が点在していることなどから、高齢者の方にとっては、路線バスだけでは十分でないという認識を持っていました。こうした課題は「あいくる」を運行したことで、ある程度解決できたと考えています。
佐藤 「あいくる」は、どれくらいの方が利用していますか?
田邉 運行開始に当たり、当初の目標を1日当たり50人と設定していましたが、現在は75人とすでに多くの方から御利用いただいています。一番多かったのは、昨年末の12月22日の大雪の日で1日110人の利用がありました。当日は、道路状況が悪く、運行遅延などを心配していましたが、大きなトラブルがなかったことは、今後、冬季間を含めた通年運行に向けての自信につながりました。