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苗場山 | 2,145m | 南魚沼署管内 | 長野県・新潟県の県境にあり、冬季は豪雪地帯のため、登山者はほとんどいません。近年、神楽ヶ峰から小松原方面、神楽ヶ峰から高石尾根へのクラシックコースに人気がありますが、毎年のように雪庇の踏み抜きによる転落事故、ホワイトアウトによる道迷いが多発しています。 |
冬季の苗場山は、日本海から吹きつける偏西風の影響で大量の積雪となり、ラッセルを強いられることとなりますので、多人数で構成するパーティーでの行動が必要です。 | |||
神楽ヶ峰を下った鞍部から苗場山への尾根(雲尾坂)は、雪壁になる場所や、雪庇のせり出しがあり雪崩の危険性が十分ありますので、冬季の登山は見合わせるなどの慎重さが必要です。(新潟県情報) | |||
山頂部は、苗場山特有の高層湿原ですが、積雪期は大雪原となり、降雪時にはホワイトアウトになりやすく、強風によりトレースが瞬時に失われます。 | |||
遭難事例1 平成26年1月、神楽ヶ峰周辺において山岳スキーで入山した男性が行方不明となり、同年5月に遺体で発見されるという事案が発生しております。 |
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遭難事例2 平成26年2月、神楽ヶ峰周辺においてスノーボードで入山した男性が悪天候のため、道に迷い翌日救助される事案がありました。 |
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遭難事例3 平成27年1月、神楽ヶ峰周辺においてスノーボードで入山した3人パーティーが、道に迷い2日後に救助される事案がありました。 |
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遭難事例4 平成29年1月から4月までの間に神楽ヶ峰周辺におけるバックカントリーによる遭難は5件発生し、14人が遭難しています。そのうち2人が死亡し、2人が行方不明となっています。バックカントリーで登山する際は、必ず登山計画書を提出の上、ビーコン、スコップ、プローブ、ツェルト、地図、コンパス、携帯電話等の装備品を携行し、バックカントリーは雪山登山であることを認識してください。また、吹雪等によりホワイトアウトの際は入山を見合わせてください。 |