ページ番号を入力
本文
長岡市寺泊地域にある「円上寺隧道(えんじょうじずいどう)」が令和3年度の「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。
長岡地域振興局管内で土木学会選奨土木遺産に認定された施設では、中山隧道、長生橋、旧浦村鉄橋に続いて4例目となります。
円上寺隧道は、信濃川の大河津分水路建設により分断された旧島崎川の附帯工事として旧内務省が1913年に着工し、1915年(大正4年)に完成させた、坑口・覆工の全てがコンクリート造の山岳工法トンネルです。日本最古級のコンクリート造水路トンネルと言われています。
現在、二級河川新島崎川として新潟県が管理しており、円上寺隧道は建設から 100 年以上経過していますが、幾多の災害からの復旧、懸命な維持補修及び最新工法による長寿命化が進められ、今も現役で活躍し続ける貴重な土木構造物です。
円上寺隧道坑口(吐口側)
隧道内部の様子(2018年12月撮影)
※隧道の補修工事中に撮影しました。現在は内部には入れません。
円上寺隧道データ
延長:約1.2km
内径:約3.6m
新潟県長岡市寺泊磯町~寺泊円上寺
寺泊地域の信濃川付近には、かつて「円上寺潟(えんじょうじがた)」と呼ばれる低く湿った沼地がありました。信濃川の水が増すたびに潟に水がたまり、周辺の村々は洪水の被害に苦しめられていました。
そこで潟の水を抜いて日本海に流すために、大河津分水の第2次工事にあわせて1915(大正4)年に「円上寺隧道」が掘られました。円上寺隧道は完成から100年以上が経った今でも、現役の水路トンネルとして使われ続けています。
また、大河津分水を掘った土を利用して円上寺潟が埋め立てられ、洪水の心配はほとんどなくなり美しい水田となりました。
美田が広がるかつての「円上寺潟」
円上寺隧道に関するパンフレットは下記リンクより御覧になれます。
ドローンにより旧円上寺潟~円上寺隧道~日本海を撮影した映像を編集したものです(撮影日:令和3年9月7日)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)