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国道49号沿いに一年前の夏オープンした道の駅あがの。農産物コーナーには愛らしいキャラクターとともに阿賀野市のブランド枝豆「えんだま」が並んでいます。
越後平野の北東部に位置する新潟県阿賀野市では、「えんだま」の本格的な収穫・出荷の時期を迎えています。
中耕・培土(写真は大豆畑(もともと枝豆は未成熟の大豆、近年は枝豆専用品種が栽培される)
収穫までには、病気や害虫を予防したり、肥料を施すほか、トラクターでうね間を耕して株元に土寄せ(中耕・培土)をするなどして、おいしくなるよう大切に育てます。
【マメ知識:中耕・培土の目的】
・除草
・土を柔らかくして通気をよくして根を元気に
・土寄せされた茎の下部からも発根させてしっかり生育
手前は厚み選別機、奥が画像とエックス線による選別機
収穫の時期を迎えた「えんだま」、枝豆の収穫適期は3日間といわれています。熟しすぎるとおいしさが低下したり、さやの色が黄化してしまうからです。天候や気温の影響で収穫適期が栽培計画とずれることもあります。受注に対応した出荷と収穫のタイミングをあわせることが枝豆生産の難しいところです。
収穫された枝豆は、令和4年度に完成した集出荷選別施設に運ばれ、以下の工程を経て出荷されます。
●ごみ取り⇒洗浄⇒厚さ選別⇒キズ・よごれ等選別⇒包装⇒出荷
集荷された枝豆はまず、大きなごみを取り除き水洗いされます。次に大きな冷蔵庫の中に入り、選別工程を待ちます。おいしい枝豆のおいしさを保持するには冷やすことがとても大切です。
2つの冷蔵施設は選別待ち用と出荷待ち用
いよいよ選別です。まずは未熟の薄い豆をはじいた後、ベルトコンベアで最新鋭の設備へ。画像センサー2基とエックス線1基で、キズ・よごれ、虫食い、実が入っていないさやを検出して圧縮空気で取り除きます。そして、選別の最後は人の眼でしっかり確認します。
そして機械で自動で袋詰めされた枝豆は出荷まで再び大きな冷蔵庫へ。「冷たい扱い」がおいしい「えんだま」の秘訣です。
枝豆を買い求めたら、持ち運びの時間を短くする、温度の高いところに置かない、早めに調理するなど我々もおいしさを保つ工夫をする余地があります。おいしさの縁はつながるようにしたいものです。
【マメ知識:枝豆は冷たく扱う】
枝豆のおいしさのもとは、糖(甘み)とアミノ酸(旨み)。収穫後、糖やアミノ酸は枝豆自身の呼吸で消費されます。呼吸を抑え、おいしさを保持するためには冷やすことが有効。
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道の駅あがのホームページ<外部リンク>