ページ番号を入力
本文
ブナの葉芽と混芽
樹木の冬芽には、中に葉が入っている葉芽、花が入っている花芽、葉と花の両方が入っている混芽があります。
ブナの冬芽は、葉芽と混芽の2種類です。
ブナ種子の豊凶は、殻斗(クリのイガにあたる部分)の付き方を目視で判断することが多いのですが、
それよりも早い冬の段階から、ブナの混芽の状態によってある程度予想できます。
ブナの混芽は、上の写真のように葉芽よりも冬芽の直径が大きいので、肉眼で樹冠の混芽がわかるからです。
愛鳥センターに植栽されているブナは、一昨年花が咲きましたが、今年は混芽は無く葉芽だけのようです。
(T)
山では、混芽を付けているブナの枝を見ることができます。
村上市大平(2024年2月19日)
以下、3月11日から3月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イスカ、ホオジロ
オオハクチョウ
この個体は、3年前に収容されました。怪我により右翼を失っているため、二度と飛ぶことは出来ません。
この時期、ハクチョウの群れが飼育舎上空を「コォーコォー」と鳴きながら通過すると、それに合わせてか一緒に鳴きます。本当は、飛びたいよね。なんか切ない…。(K)
さて、
「わたくし、3年間この飼育舎で過ごしてきましたが、この度、新潟市の愛鳥モデル校へ移ることとなりました。わたくしを飼養することで生徒への野鳥保護教育、普及啓発推進の一助となれば、との理由だそうです。今後は、ここより広いスペースで生徒に囲まれながら過ごすこととなります。今まで見学された皆様、ありがとう。そして、さようなら~。」
(自分的には複雑な思いですが…。)
カンムリカイツブリ
カイツブリの仲間で最も多く収容される種です。
普段は、湖沼や河川で生息していますが、飛行の際、何らかの原因で地面に
落下したところを他の動物に襲われるようです。歩行が不得意なので直ぐには
逃げられないのでしょう。
この個体(カンムリカイツブリ全てだけど)とにかく攻撃的で、掃除で舎内へ
入ると、鳴きながら嘴で威嚇してきます。しつこく。 やめてほしいです…。(K)
(普段は「すのこ」に隠れてじっとしています。)
巣箱内見中
愛鳥センターの駐車場周辺にたくさん架けてある巣箱に、スズメが出入りしています。
まだ今すぐに巣を作るわけではないのですが、どこがいいかなと見定めてているようです。
巣箱の穴に入ったり出たり、上に乗ったりしている姿が見られます。
冬に、壊れた巣箱を付け替えたり、新たに設置したりもしたので、たくさん使ってもらえるといいです。
スズメのさえずりがどの声かはよくわかりませんが、チュン、チュリン♪と良い声でよく鳴くようになりました。
春ですね。
(s)
以下、3月1日から3月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、イスカ、シメ、ホオジロ
オクチョウジザクラの花
探鳥路に春を告げる花を選ぶとしたら、コブシだと思うのですが、
コブシより先に花が咲く樹木があります。
オクチョウジザクラです。
昨年3月17日に、いち早く咲いていたオクチョウジザクラに印を付けておきました。
そのオクチョウジザクラを8日に確認したら、今年はもう花が咲いていました。
コブシの花芽も少しずつ膨らんできています。春が近づいてますね。
(T)
コブシの花芽
地面に散っていたのは・・・
探鳥路の池の近くで見つけました。
白い羽が散っていると思って近付いてよく見てみたら、ウサギの毛でした。
真っ白い冬毛です。濡れてフワフワ感がなくなっています。
骨の欠片も落ちていました。
最近のものではなさそうですが、食べられたみたいですね。
食べたのはオオタカやフクロウなどの猛禽でしょうか。
時々、キジやカルガモなどの大きめの鳥が食べられた痕を見かけることもあります。
(s)
《お知らせ》
鳥インフルエンザ対応に関する情報のページでもお知らせしています通り、現在飼育舎の見学ができません。管理棟の展示はご覧いただけます。来館の際は入口で靴裏の消毒にご協力ください。
また、傷病鳥獣の受け入れについても通常と変更になっている点がありますのでご確認ください。
以下、2月21日から2月29日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、アオサギ、トビ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ミソサザイ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イスカ、ホオジロ、カシラダカ
鱗芽(ブナ)と裸芽(ムラサキシキブ)
樹木の冬芽には、芽鱗(鱗片)に包まれている鱗芽と包まれていない裸芽があります。
その他にも、外見ではわかりにくい冬芽があります。
冬芽が隠れているので、隠芽と呼びます。
ニセアカシアの冬芽は隠芽で、春になると葉痕が割れて、中から芽が現れます。
現在の枝を縦に割ってみると、葉痕の下に毛におおわれた冬芽が入っていました。
(T)
ニセアカシアの葉痕と中に入っている冬芽(矢印の先)
アカゲラのくちばし
この冬はアカゲラが多いと聞きます。
愛鳥センターの周辺でもよく見られています。
キツツキ類は木をつついて中にいる虫を食べたり、木の幹に縦にとまって上下に移動したりと、他の鳥とは違った行動をします。
そのために、他の鳥とは違ったつくりになっている部分がたくさんあります。
アカゲラの標本を作ったので、面白いつくりになっている部分を紹介します。
上の写真の、くちばしの付け根の羽毛を見てください。
鼻の穴が隠れるように羽毛でしっかりと覆われています。
木をつついて穴を開ける際に木くずが鼻に入らないようになっているんですね。
穴の中の虫を食べるので、舌も長~く伸びます。
頭の皮ふは、頭骨にぴっちりと張り付くような感じで、ガンガン木をつついたときにブレない構造になっているのかなと思いました。
アカゲラの足
足の指は前向きに2本後ろ向きに2本の対趾足と呼ばれる形です。
形も変わっていますが、このツメを見てください。このツメと硬い尾羽で支えて幹に縦にとまります。
野外での観察ではなかなか細かい部分まで見えませんが、ぜひ標本で観察してみてください。
(s)
今朝の様子
また冬が来ましたね。
気温20℃から3日後にまさかこんな景色になるとは・・。
こんな羽根を拾いました
数日前、救護棟の横で拾いました。
根元の方の手前側にうっすらと縞模様があるのがわかりますか?
これはカケスの尾羽です。
カケスは普段はいないので、拾ったときは驚きました。
昨年11月にカケスを短期間確認しているので、その時に落ちた羽根を今になって見つけたのかもしれません。
少し傷んでいて、落ちてから時間は経っていそうでした。
カケスの記録を確認するために11月のフィールドノートを見ていたら、11月にも気温が26℃の日がありました。
気候が異常で心配になります。
(s)
以下、2月11日から2月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、トビ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ミソサザイ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イスカ、シメ、ホオジロ、カシラダカ
オオナワシログミの若い果実
駐車場近くに、いつ頃植栽されたのか、常緑のグミがあります。
常緑のグミを見たのは初めてだったので、図鑑で調べたのですが、種名がはっきりしませんでした。
そこで、植物に詳しい知人に訊ねたところ、「ナワシログミとマルバグミの
雑種のオオナワシログミ」と教えていただきました。
常緑のグミは、秋に花が咲き、春に果実が熟します。
オオナワシログミは冬の間、若い果実の状態で春を待っています。
(T)
鳴いているハシブトガラス
2月とは思えない春のような気候ですね。
気温が上がって、急に下がって、またかなり上がるようです。
体がついて行きません。
鳥も春モードになり、シジュウカラがよくさえずっています。
最近、愛鳥センターの周辺を縄張りにしているハシブトガラスのつがいの動きも繁殖期に入ってきた感じがあります。
今朝も「ア!ア!ア!」と鳴いて、何かを主張していました。
カラス語がわかるようになりたいです。
この前は飼育舎の上に2羽でとまって相互羽づくろいをしていました。
相互・・ではないかもしれませんが。一方が相方の羽づくろいをしていて、自分はしてもらえないので自分の羽づくろいもしていました。かわいくて笑ってしまいました。鳥のつがい関係も面白いですね。
(s)
以下、2月1日から2月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、コハクチョウ、カルガモ、マガモ×カルガモ、ダイサギ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ミソサザイ、シロハラ、ツグミ、スズメ、カワラヒワ、イスカ
ヤツデの花
探鳥路でヤツデの花を見つけました。
ヤツデは両性花ですが、自家受粉を避けるために、雄しべが先に熟します。
現在の花は、雄しべと花弁が脱落し、雌しべだけになっていました。
でも、この寒い季節に花粉を運んでくる虫がいるのでしょうか。
(T)
雌しべだけになっているヤツデの花
マルガモ
阿房堀にカルガモが何羽かいました。
双眼鏡で見たら、中に変なのが1羽。
カルガモっぽい顔をしていますが、顔の色が暗く、頭の後ろ側が緑色です。
体の色や模様も中途半端・・・。
これは、マガモとカルガモの雑種です。
バードウォッチャーには通称マルガモと呼ばれています。
カモ類の群れの中を探すと、雑種は時々見られますが、その中でも一番よく見るのがマガモとカルガモの組み合わせかもしれません。
個体によって模様の出方は変わります。
両親の特徴がきれいに半々くらい出る個体もいますが、どちらかに寄った特徴の個体もいます。
他の分類の鳥に比べてカモ類は雑種になりやすいので、何これ?と思うカモに出会ったら雑種かもしれません。
(s)
コアホウドリの綿羽
コアホウドリの続きです。
表面を覆う羽毛の下にはフカフカモフモフの綿羽があります。
海鳥や水鳥が冷たい風の吹く中や冷たい水の上で生活できるのは、綿羽が密に生えているおかげです。
表面を覆う羽は水を弾くので、中の方には水が浸入してこないようになっています。
素晴らしい羽毛を持っていたために、悲しいことも起こりました。同じ仲間のアホウドリは、明治時代に羽毛採取のために乱獲されてしまい、一時は絶滅したと言われていました。
現在、数は増えつつありますが、保護活動が継続されています。
コアホウドリはアホウドリよりは数が多いのですが、環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類になっています。
コアホウドリの足
オオミズナギドリの足の第1趾
話は変わりますが、コアホウドリの趾は第1趾がなく、前3本のみでした。オオミズナギドリの足には第1趾が痕跡的にあるので、同じミズナギドリ目のコアホウドリも同じかと思っていたのですが、違いました。
分類的に近い鳥の中でも様々な違いがあり、面白いです。
(s)
以下、1月21日から1月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ヒシクイ、アオサギ、ダイサギ、ミサゴ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ハヤブサ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イスカ、ウソ
「ダイコン!」
食べかけ、正門の上…ハッ、ま~たやったがね。おまえさんだろ。
「そーです。」 ちゃんと食べなっせや、皮も。(SDGsだすけ)(K)
(センターを縄張り?にしている ハシブトガラス)
コアホウドリの口の中 後ろ向きのとげが並んでいます
Kさんから話を振られたので、コアホウドリの解剖の話をします。
解剖の結果、首に大きく内出血がありました。死因ははっきりしないものの、首の損傷が原因かもしれません。
筋肉もよくついていて脂肪も分厚く、栄養状態はとてもよかっただけに、死んでしまったことはとても残念です。
胃を開いたら、立派な魚の骨がゴロゴロと入っていました。魚の種類は後日調べる予定です。
消化されかけの魚のくさいこと!!鼻が曲がりそうになりました。
他にはイカの口器も入っていました。調べたら、コアホウドリはイカを好んで食べるそうです。
そして、海鳥の胃からはやはりプラスチック片が出てきます。
腸には寄生虫が何種類かいました。写真は自粛しますが、細い糸状のもの、平たいきしめん状のものなどがいました。
普段扱わない鳥だけに、様々な部分で知らないことがたくさんありました。
また追加で紹介したいと思います。
(s)
胃から出てきた魚の骨の一部(生々しいので彩度を落としています)
以下、1月11日から1月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ダイサギ、トビ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イスカ、シメ
初~コアホウドリ~
「でかっ!」(翼を広げると2mくらい)
新潟市内の工場敷地内で保護されました。センター初収容、当然触るのも初めてでちょっとドキドキ。
嘴での攻撃に警戒しつつ触診しましたが、おとなしくしていました。
骨折や外傷は見られず、体重は2.4kg(通常値)で衰弱はしていなかったのですが、翌朝、死亡していました。
後日、Sさんが解剖したので「何か!」分かるかと…。(K)
真冬なのに果実がまだたくさん付いています
昨年の夏は猛暑だったため、例年よりも樹木の実りが悪かったように思います。
しかし、探鳥路のアズキナシだけは遠くから見てもわかるほど、まだ樹冠に赤い果実をたくさん付けています。
これだけ目立つのだから、果実がおいしいければ、あっという間に鳥に食べられてしまいそうです。
図鑑を見ると、「果肉には石細胞とタンニンが多い」と書かれています。
わざとおいしくしないで、少しずつ鳥に運んでもらおうという作戦なのでしょうか。
(T)
名前のとおり、アズキのような赤い果実です
キジの群れ(右から2番目がメス、他はオス)
やぶの地面にキジの群れがいました。
繁殖期にはそれぞれのなわばりを持って激しく戦うオス同士も、冬は穏やかに一緒に暮らしています。
見える範囲にオス3羽とメス4羽がいました。
文献には、冬はオス同士、メス同士の群れを作ることが多いと書いてあるのですが、雌雄が一緒の群れになることもあるのでしょうか。それとも2つの群れが出会ったのでしょうか。
お互いを気にする様子もなく、ゆっくりと歩きながら淡々と採餌していました。
派手派手しいオスが冬の暗い空の下ではこんなに目立たないのは、自然の不思議だなぁと思います。
キジの足跡
これは別の時の画像ですが、キジの足跡は直線的に付くのでわかりやすいです。
積雪時に探鳥路や駐車場などでよく見かけます。
今月21日(日曜日)には足跡ウォッチングもあります。
当日の積雪の状況によりますが、タヌキ、ウサギなどの足跡も見られます。
定員にはまだ余裕がありますので、お申し込みお待ちしております!
(s)
以下、1月1日から1月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ダイサギ、トビ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、マヒワ、イスカ、ウソ、カシラダカ
水を飲みに来たシジュウカラ
阿房堀の周りにカラ類が群れていました。
しばらく見ていると、次々と下に下りてきて、倒木伝いに水を飲みに来ていました。
寒いので、みんな丸く膨らんでいます。
ミソサザイもいましたが、倒木の陰や雪の陰に隠れて、時々横切るシルエットだけが見えました。
近くの松の木にはイスカの群れもいました。
木から木へ移るときに松ぼっくりを持って移動しているのがいました。かわいいです。
寒くて天気も悪いですが、鳥は元気に活動していますね。
雨で解けたこともあり、現在積雪は少なめ、長靴で普通に歩ける程度です。
ところどころ落枝などもあるので気をつけて歩いてください。
(s)
羽毛を膨らませるチョウゲンボウ
明けましておめでとうございます。
愛鳥センターは昨日より通常通り開館しています。
本年もよろしくお願い致します。
年明けに大きな地震がありましたが、幸い愛鳥センターは被害もなく、飼育している鳥たちも無事です。
まだしばらくは大きな地震に注意が必要ということですので、被災地域にこれ以上の被害が出ないよう祈っています。
今日は天気がよく、比較的気温も高めですが、鳥は寒いときに羽毛を膨らませてモフモフになります。
太っているわけではありません。
空気の層を大きくして、断熱効果を高めています。
災害や事件の報道などでお正月から気持ちが緊張している方も多いと思います。
モフモフを見て、少し気持ちが和らいでもらえたらと思います。
(s)
以下、12月21日から12月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ヒシクイ、カルガモ、キジバト、アオサギ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ミソサザイ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ
壁に穴を開けるアオゲラ
事務所にいると、「コツコツ コツコツ」と音がするので、キツツキが来たなと思って窓から見上げたところ、いました。
アオゲラでした。
愛鳥センターの外壁にはアオゲラやアカゲラが穴を開けてしまうので、よく見るとけっこう穴が開いています。
外壁の内側に入ってねぐらにしているのか、それともつつきたくなってしまう壁なのか・・。
もちろん建物の本体に穴を開けられているわけではないので、鳥が直接入ってきたり雨漏りするようなことはないのですが、周辺に木がたくさんあるので、ぜひそちらをつついていただきたいなと思います。
愛鳥センターは明日12月29日(金曜日)から1月3日(水曜日)までが休館になります。
新年は1月4日(木曜日)から開館します。
年末年始の休館期間中も傷病鳥獣の受け入れは無休で行っていますが、事前にお電話でお問い合わせください。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
(s)
現在の愛鳥センター前の様子
予報通り、大雪ですね。
朝は大変だった方も多いのではないでしょうか。
愛鳥センターの周辺もたくさん積もりました。
ひざが埋まるくらいの深さです。
今日は開館日ですが、駐車場に除雪が入っていないため、車で入って来られない状況です。
この週末にかけて雪の予報になっていますので、明日以降も駐車場が使えるかわかりません。
皆さん、どうか無理せずご安全に、おうちで過ごしてください。
(s)
キジバトの羽に産み付けられたハジラミの卵
鳥にはけっこう外部寄生虫が付いています。
先日、標本作製のためにキジバトを解剖した際に、ハジラミの卵を見つけました(ハジラミは鳥に寄生して羽毛などを食べる昆虫)。
下雨覆の裏側の羽軸の際に、羽枝の流れに沿って、溝にはめるようにきれいに産み付けられていました。
宿主に落とされにくい場所を選んでいるのはさすが!寄生虫が生き延びる術ですね。
先日、個人的に調べているハジラミについての内容を発表する機会がありました。とてもマニアックな内容だけに、あまり興味を持っている人はいないかなぁと思っていましたが、多くの人に興味を持ってもらえてとても驚きました。その際に、きっかけについて何人かに聞かれました。
ハジラミを集め始めたきっかけが、下のハジラミです。
ウミネコを抱えたら大量のハジラミが作業服に付いたことがあり、うわぁ~と思ってガムテープで取ったのですが、よく見たら透明な体に黒いシマシマのオシャレな模様の虫でした。茶色いハジラミしか知らなかったのですが、こんなのもいるんだ!という驚きが今に繋がっています。鳥を長年見ていても、知らないことは本当にたくさんありますね。
(s)
ウミネコについていたオシャレなハジラミ
《年末年始の休館のお知らせ》
令和5年12月29日から令和6年1月3日は休館となります。
傷病鳥獣の受け入れは無休で行っていますが、事前に電話でお問い合わせください。
以下、12月11日から12月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、トビ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、イスカ、ウソ、シメ、カシラダカ、アオジ
ウリハダカエデの樹皮
20年くらい前に、ある化学系の職場の森林調査を手伝っていた時のことです。
「この黄緑色の気持ち悪い木は何だ?」と、叫び声がしました。
「黄緑色」と聞いただけで、すぐに樹種がわかりました。
ウリハダカエデです。「気持ち悪い」はかわいそうですね。
樹皮が緑と黒のシマシマで、マクワウリに似ているカエデです。
新潟県内では里山に普通に分布していて、葉が無くても樹皮だけで簡単にわかります。
春には花が咲いていましたが、猛暑のせいか今年は果実が確認できませんでした。
(T)
ウリハダカエデの花
キョウジョシギでした
展示室にハイイロヒレアシシギとして展示している剥製があります。
ある人に「あれ?ハイイロヒレアシシギじゃないね」と言われ、改めてよく見てみると・・
確かに!
足にヒレがない!!
くちばしも太いし、少し上に反っています。
尾羽に黒い帯もありました。
ハイイロヒレアシシギではなくキョウジョシギでした。
今まで特に疑うことなくいましたが、こういうこともあるんですね。
ラベルが付いていると、そうなんだと思ってしまいがちです
というわけで、愛鳥センターにハイイロヒレアシシギの剥製はありません。
そして、なかったはずのキョウジョシギがあります。
(s)
以下、12月1日から12月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ミソサザイ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、ベニマシコ、イスカ、ウソ、シメ、カシラダカ、アオジ
巣箱の穴が広がっています
貴重な晴れ間に巣箱の掃除をしました。
今回、多くの巣箱の入口が大きく広げられていて、スズメが営巣していたはずなのに中身が何も入っていないという不思議現象が・・・。
スズメ自身が巣箱の穴を多少広げることもあるのですが、これはおそらくアカゲラやアオゲラなどキツツキ類の仕業です。巣材も外に出して、ねぐらに使っているのか、それとも中にいる虫を食べたのかなと想像しています。
貯食?
からっぽの巣箱に何かの種がたくさん入っているものもありました。ヤマガラが貯食しているのではないかと思います。
これはそのままにして戻しておきました。
スズメの巣に使われていたキジの羽根
巣材が残っている巣箱もいくつかありました。
スズメの巣は枯草がメインで作られていますが、様々な鳥の羽が使われていて、キジ、カモ類、フクロウ、ヒヨドリ、ジョウビタキなどがありました。ビニルひもなどの人工物も使われていました。
お庭などに巣箱を付けている方は晩秋~冬が掃除に良い時期です。また、新たに巣箱を設置したい方も、冬のうちに付けておくのがおすすめです。繁殖期の前に鳥が様子を見に来たり、ねぐらに使ったりします。
(s)
《お知らせ》
鳥インフルエンザ対応に関する情報のページでもお知らせしています通り、現在飼育舎の見学ができません。管理棟の展示はご覧いただけます。来館の際は入口で靴裏の消毒にご協力ください。
また、傷病鳥獣の受け入れについても通常と変更になっている点がありますので、こちらのページでご確認ください。
鳥インフルエンザ対応に関する情報
幹にとまるヤマガラ
ようやく冬らしい寒さになりましたね。昨日の朝は愛鳥センターの周りに少し雪が積もりました。
カラ類が群れで地面に降りたり木の幹にとまって餌を探している姿がよく見られます。
暖かい時期はそれほど頻繁に地面に降りないですが、冬はよく地面に降りています。木の上に食べるものが少ないからかもしれません。木の幹では木の皮の間にいる虫などを探しているようです。
地面にいると、落ち葉や草に紛れて見つけにくくなります。
下の写真で、シジュウカラはほっぺの白がよく目立つので見つけやすいと思いますが、よく見ると後ろにスズメも紛れています。見事なカモフラージュ。
(s)
地面で採餌するシジュウカラとスズメ
以下、11月21日から11月30日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、トビ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
オオバクロモジ(しばらく見ない間に、アカマツの枝の下敷きになっていました)
阿房堀の向こうで、オオバクロモジを1個体だけ確認しています。
オオバクロモジは枝を折ると、爽やかな良い香りがします。
この香りは精油で、最近全国各地で(オオバ)クロモジから
抽出した精油が販売されています。
精油の抽出方法は、精油の種類によっていくつかありますが、
試験的には簡易な熱水蒸留法が用いられます。
原料を煮沸して発生した蒸気を冷やすと液体になります。
下の写真で、上に浮かんでいるのが精油(エッセンシャルオイル)で、
下に溜まっているのが芳香蒸留水(フローラルウォーター)です。
原料から得られる精油はわずかなため、1ccでも数千円と高価です。
(T)
熱水蒸留法で抽出した精油と芳香蒸留水
ツグミの正面顔
先日、駐車場に車を停めると、すぐそこの地面で採餌をしているツグミがいたので車の中から観察しました。
車から降りるとすぐに飛んでしまうことが多いですが、車内からだと鳥があまり逃げないのでじっくり観察できます。
けっこう長い時間、落ち葉をひっくり返して一所懸命に食べものを探していました。
ツグミは「だるまさんがころんだ」をしているみたいに、テテテッと歩いてピタッと止まる動きがかわいいです。
ピタっと止まったときに正面顔も撮れました。鳥の正面顔って、なんかいいですよね。
(s)
以下、11月11日から11月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、トビ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キレンジャク、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、マヒワ、ベニヒワ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ
干し柿(吊るし柿)
センター救護棟の脇に柿の木があります。これは、元所長のTさんが植えたもので、
カラスやムクドリなど野鳥の食材として生かされています。感謝。
今まで採って食べたことはありませんでしたが、Sさんが「干し柿」にと吊るしてくれました。
この時期の風物詩ですね。(K)
アカショウビンがムナグロに求愛?
以前も別のアカショウビンで同じような光景を見たことがあります。
アカショウビンがワカサギの切り身をくわえて、ムナグロの方を向いたまま、
10分以上も微動だにしないのです。
しかし、ムナグロはアカショウビンがくわえているワカサギよりも
ケージの外にいる人間の方が気になるらしく、
キョロキョロしてアカショウビンにはまるで無関心です。
(T)
今度はもっと大きな切り身を……
スズメバチ
駐車場に大きなスズメバチが死んでいました。
生きているスズメバチはとても怖くて近くに寄って見られませんが、動かないなら大丈夫、と観察してみました。
お尻の針
お尻の針がとても長くて鋭くて・・見ているだけで痛そうです。
絶対に刺されたくないですね。
寒くなって昆虫の活動も静かになってきたので、これからの時期はあまり出会わないかもしれませんが、スズメバチの毒は強くて危険なので、生きているハチが近くに飛んできても、騒がず刺激せず、静かに去ってくれるのを待ちましょう。
(s)
新しい剥製を展示しました。
アトリのメスの飛翔型、シジュウカラのオスの飛翔型、サンコウチョウのオス、ヒレンジャクのメスの4点です。
作製中の様子を写真で少し紹介します。
剥製は、作ってすぐは組織がまだ乾燥していないので、その鳥の自然な形になるように、ピンやテープ、綿を巻くなどして固定して乾燥させます。
羽毛もきれいに整え、できるだけ生きているときに近い姿になるように作っています。
飛翔型の剥製の羽毛をきれいに整えるのが、思っていた以上に大変で時間がかかりました。
展示室のケースの中にそれぞれ展示しましたので、ご来館の際はぜひ新しい剥製も見てください。
展示鳥類剥製から種類を選択すると、それぞれの種類のページをご覧いただけます。完成した剥製の写真も掲載しています。
(s)
アトリとシジュウカラの飛翔型(後ろの部分剥製はトモエガモ)
サンコウチョウの剥製作製前
ヒレンジャクの剥製乾燥中の様子
以下、11月1日から11月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニヒワ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
11月23日に開催予定の愛鳥講演会はまだ定員に空きがあります。猛禽類や世界の自然に関するお話しです。お子さんも参加できます。ご興味のある方、お申し込みお待ちしております!
大きく育ったヤマグワの実生(芽生え)
7月に飼育舎の脇で、わからない樹木が芽生えたので、
引っこ抜かないで残しておきました。
最初は「エノキかな?」と思ったのですが、
次々に葉が出てくるとヤマグワだとわかりました。
ヤマグワの種子の大きさは約1mmと、とても小さいのですが、
10月下旬には約50cmの高さになりました。
これは、日本で最大級の種子であるトチノキの実生に匹敵する高さです。
このように先駆樹種であるヤマグワは、種子は小さくても明るい場所で
発芽すると急速に成長します。
反対に暗い場所では、芽生えても小さいままで枯れてしまいます。
(T)
ノスリ
11月なのに暖かいですね。
季節がわからなくなります。
今シーズンは鳥が全体的に多いように感じます。
周辺ではマヒワやウソ、イスカ、カラ類など色々な小鳥の群れが見られています。
全国的にもマヒワやイスカなどアトリ類が多いようです。
ノスリもよく見かけるようになりました。
周辺の田んぼの上を飛んだり、電柱の上にとまって獲物を探している姿が見られます。
近年鳥が減少しているように感じることが多くて心配していましたが、このまま鳥がたくさんいる状態が続くといいなと思います。
(s)
マツの実を食べるイスカ
以下、10月21日から10月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、アオサギ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
探鳥路に生えているイソノキ
「この木の名前がわかったら、樹木分類学実習卒業!」と、
学生時代に先生に言われた樹木があります。写真のイソノキです。
やや湿った環境に生育する樹木なので、探鳥路のようなアカマツ林に生えているのが意外です。
これまで探鳥路では、樹高1mくらいの小さいサイズしか見つけられませんでしたが、
最近、阿房堀の向こう側で果実を付けた樹高4mの大きなイソノキを見つけることができました。
(T)
果実を付けたイソノキ
ヤマガラがエゴの実を持ってきました
地面に埋めている!?
ヤマガラがエゴの実を持って忙しそうに動き回っています。
地面に降りたところを観察していると、地面にガンガンとつついて押し込み、隠しているようでした。
ヤマガラは冬に備えて樹皮の間などに貯食をする習性があるので、おそらく貯食をしているのでしょう。
でもそこは雪が降ったら掘り出せなくなっちゃうよ・・・?
ヤマガラ予報ではこの冬は雪が降らないのかもしれません。
(s)
以下、10月11日から10月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、トビ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、トラツグミ、クロツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
ウワミズザクラ(左)とハクウンボクの花
9月28日のブログに、猛暑の影響で例年よりも早く落葉したため、
芽の休眠がうまくいかなくなり、暖かい陽気に誘われてサクラなどが開花していると書きました。
その後、さらに愛鳥センター周辺でウワミズザクラとハクウンボクの花が咲いているのを発見しました。
通常、ウワミズザクラは春、ハクウンボクは初夏に花が咲く樹木です。
こんな現象が毎年続くと、樹木の成長に悪影響を与えてしまうので、
来年は平年並みの夏になってほしいですね。
(T)
シカと思われる足跡
探鳥路の安房堀に向かう途中で偶蹄類の足跡を見つけました。
紫雲寺記念公園内でシカと思われる目撃情報があるとのことで、それの足跡ではないかと思います。
鳥が多くなってきて、観察に良い時期ですが、まだ付近にいる可能性があるので探鳥路を歩く際はご注意ください。
今年は県内あちこちでクマの目撃も増えているようです。
動物は夜行性のものが多いので、昼間にはあまり出会いませんが、早朝や夕方などには遭遇しやすくなります。
野外で活動する際は動物に十分注意して楽しんでください。
(s)
コサメビタキ
エゾビタキ
鳥がどんどん渡っています。今週は続々と冬鳥が初認されました。
渡り中の夏鳥、旅鳥も見られるので、種類が多いです。
コサメビタキがよくいるのですが、サメビタキ、エゾビタキと似ているので、見つけるとちょっと悩むことがあります。
上の写真は、ちょっと胸の色が濃いような気がするのでサメビタキかな?と思って写真を撮りましたが、コサメビタキでした。
エゾビタキは胸に縦縞がはっきりと入っているので、それが見えたらわかりやすいです。写真は枝がかぶっていますが、胸の縞模様が見えるでしょうか。
(s)
以下、10月1日から10月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、マガン、キジバト、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、エゾビタキ、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ホオジロ
よ~く見てください
ネムノキの樹皮です。
虫がいるのがわかりますか?
樹皮にそっくりな幼虫です。
近くに寄って見ると
これでもわかりにくいですが、頭があって、足が見えます。
これはカギバトモエというガの幼虫です。
遠くから見ても全く気付きませんが、よく見ると見つかります。
近くにネムノキがあったら探してみてください。
(s)
以下、9月21日から9月30日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、オオムシクイ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、マミチャジナイ、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ
インセクトホテル 2
今年の5月に作った「インセクトホテル」(来館した皆さん、気付きました?)
Sさんから「虫が寄ってきていますよ。でも、もう少し穴を大きくした方がいいかもしれませんね。」
と助言をいただきました。本来、竹のように中が空洞になっているものだと虫も入りやすいようですが、
この辺りではちょっと見当たらないので、周辺に生育している桜や杉、松の枝木を使用しています。
さっそく作業に取り掛かりました。なにか居るかな?とワクワクしながら枝木を1本1本取り出してみたところ、
小さい「カタツムリ」が一匹だけ出てきました。なーにねー、虫じゃねーじゃん!
あーまだ、冬眠の時期じゃないしね…
部屋 空いてます。(K)
サクラが咲いています
愛鳥センター周辺では、現在サクラが咲いています。
夏の猛暑によって例年よりも早く落葉してしまったサクラが、
葉を失ったことで芽の休眠がうまくいかなくなり、
暖かい陽気に誘われて、開花しているのです。
このような秋のサクラの開花は、特に珍しい現象ではありません。
通勤途中で見かける海岸に比較的近い場所のサクラは、
潮風のせいか毎年早く落葉してしまうため、秋になるといつも開花しています。
(ちなみに、春も秋も開花する品種のサクラもあります)
ところが、今年は多くの樹種が猛暑で夏に落葉してしまいました。
愛鳥センター周辺を歩いていると、サクラだけでなく、
ネムノキ、コナラ、ヤマウルシの花が咲いているのを発見しました。
(T)
ネムノキ(左)とコナラの花
コナラの雄花は伸び始めたばかりです。
コサメビタキ
渡り中の鳥が通過しています。
愛鳥センターの周辺では、コサメビタキやアカゲラ、イカルなどが最近よく見られるようになりました。
秋はあまり鳴かないので、なかなか見つけられませんが、これから種類も数も増えてくるので楽しみです。
ムラサキシキブの葉が出てきました
夏の猛暑と渇水で木々の葉が枯れたり、すっかり落葉した木もありましたが、気付いたら新しい葉が出ていました。
植物すごい!
これからまた季節外れの花が咲いたりするのか、冬までの間にどうなっていくのか注目して見たいと思います。
(s)
以下、9月11日から9月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、クロツグミ、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ
砂を食むオオハクチョウ
ハクチョウのケージで、時々砂が掘られている穴を見ます。
ハクチョウがクチバシで掘っていると思うのですが、これまでその現場を見たことがありませんでした。
先日、ようやくハクチョウが砂を掘っている様子を見ることができました。
クチバシで砂を食み、水槽の水でジャブジャブと口の中をゆすいでいるようです。
野生では、草の根を食べる時に同時に土も食べます。
しかし、ケージではタライの中の米のシイナとヒエを食べるだけなので、
時々砂を食べて、砂嚢(さのう)に砂を補給しているのでしょうか。
(T)
水槽の脇にできた穴
水槽の中にも砂が溜まるので、掃除が大変です。
以下、9月1日から9月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、アカゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、コムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、アオジ
高い止まり木のウミネコ幼鳥
16番のケージにはウミネコが4羽います。
そのうち1羽は幼鳥で、成鳥と違って茶色です。
鳴き声もネコではなく、ヤギのように聞こえます。
その幼鳥が数日前から、低い止まり木に上がるようになりました。
しかし、そこから高い止まり木になかなか上がりません。
そこで、中間の止まり木を作ったら、すぐに高い止まり木まで上がりました
下にいる成鳥を見て、なんだか少し自慢げです。
午後には高い止まり木で腹ばいで座って、うたた寝?を始めました。
高い止まり木から降りる時は、止まり木を一段ずつ降りるのではなく、一気に飛び降ります。
最初はぎこちなく着地していたのですが、だんだんと上手に両翼をはばたかせ、
スムーズに着地できるようになってきました。
(T)
気持ちよさそうなウミネコ幼鳥
ウバタマムシ
きっといるだろうなと思っていたものの、なかなか出会えなかったウバタマムシにようやく出会えました。(死んでいましたが)
玉虫色のタマムシもきれいですが、ウバタマムシは地味カッコいいです。
もっと赤銅色っぽいイメージだったのですが、翅の光沢は緑色が強く見えました。
調べてみたら、緑色を帯びるものもいると書いてあったので、個体差なのかもしれません。
表面に黄灰色の粉を纏うとも書いてありましたが、その粉はほとんど取れてしまっているようでした。
ぜひ生きている個体も見てみたいなと思います。
調べたついでに、ウバタマというサボテンがあることも初めて知りました。
(s)
以下、8月21日から8月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
クロツグミの幼鳥
毎日暑すぎてあまり外を歩いていなかったのですが、久しぶりに探鳥路を歩いたら地面が落ち葉だらけでした。乾いているので、歩くとパリパリカサカサ音がして晩秋のような気分に。季節がわからなくなります。
鳥は少なめですが、クロツグミの親子やヒヨドリの親子がいました。
鉄塔の上にはオオタカの幼鳥がとまっていました。
異常な暑さが続いて、エサの条件は悪かったのではないかなと思いますが、無事に巣立ったヒナが見られて少しホッとしました。
(s)
オオタカの幼鳥
何かがはい回った跡が……(わかりにくいので、右に赤線でなぞってみました)
クマタカのケージの掃除に入ったら、地面に何かがはい回った跡がありました。
写真を撮ってから、よ~く見ると、蛾の幼虫がいました。
しっぽのようなもの(尾角)があることから、スズメガの仲間です。
さらに、目玉模様(眼状紋)から、コスズメと判断しました。
小さいスズメではありません。
小型のスズメガだから、コスズメです。
食草のひとつにツタがあったので、金網にからんでいるツタから、落ちてしまったんですね。
触っても害はない幼虫なので、拾って外に出してあげました。
(T)
コスズメの幼虫
終齢幼虫には、褐色型と緑型があるようです。
サギ類の体羽
夏休みの自由研究で鳥について調べている子からの問い合わせが時々来ています。
鳥の羽を調べていて、種類がわからない、保存の方法を教えてほしい等が多いです。
鳥の姿を見て識別することに比べて、鳥の羽1枚から種類を判別するのはなかなか難しいです。
見つけた場所や時期などの情報からいそうな鳥の見当をつけ、羽根図鑑などで調べると種類にたどり着きやすいです。(判定が無理なものもあります)
今の時期はちょうど鳥が換羽をしているので、抜けた羽を拾いやすい時期でもあります。
夏休みはもうすぐ終わりですが、材料集めには良い時期です。
一緒に調べていると、私も知らなかった識別点を知ることができたり、新たな視点を得たりと勉強になります。ありがたい限りです。
(s)
以下、8月11日から8月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、アカゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
サルスベリの花(左下は蕾)
愛鳥センター前の街路樹では、ヤマボウシやエゴノキの多くが暑さのせいで
葉が枯れてしまいました。でも、サルスベリは元気に花を咲かせています。
サルスベリは花びらがおもしろい形をしていますが、
雄しべも変わっていて2種類あります。
中央の短い黄色い雄しべは、虫の餌になる花粉を出します。
そのまわりの長くて中央に向いた雄しべは、受精能力がある花粉を出します。
そして、先端が黄緑色の1本が雌しべです。
中央の黄色い雄しべの花粉を食べに来た虫が、受精能力のある花粉を背中に付け、
その花粉を知らず知らずのうちに雌しべに運ぶのです。
サルスベリの花期は長く、7月~10月の約4箇月です。
そのため、漢字では「百日紅」と書きます。
(ちなみに白い花のサルスベリもあります)
夏に頑張って咲くサルスベリに見習って、これからの残暑に耐えたいものですね。
(T)
サルスベリの葉は「コクサギ型葉序」(右右、左左と交互に付きます)
互生や対生のこともあるようです。
葉が変色してしまいました
葉が枯れた木も・・
今年の夏は今までにないほどに暑い日が続きますね。
ほとんど雨も降らないので、植物がぐったりとしています。
葉が変色して紅葉したようになっているものや、葉が枯れてしまったものがたくさんあります。
ムラサキシキブの実
ムラサキシキブは実がたくさん付いているのに、枯れて茶色くなっていました。
冬に鳥たちのごはんになるのですが、あちこちでこのようなことになっていると、今年の冬は食べもの探しが大変になるかもしれませんね。
この暑さ、いつまで続くのでしょう・・。
と、野生の生き物たちが一番思っているかもしれません。
(s)
【お知らせ】
今週末8月19日、20日に開催予定の巣箱作り教室はまだ定員に空きがあります。20日の方が空きが多いです。
巣箱はお持ち帰りできますので、夏休みの自由研究・自由工作がまだの人や、お庭に巣箱を架けてみたい人など、ぜひご参加ください。
以下、8月1日から8月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
イラガの幼虫
漢字で「刺蛾」と書くようです。成虫(チョウ目イラガ科)の姿はよく分かりませんが、
幼虫がこれです。黄色と緑色の配色で、なんだか「グミ」にトゲがあるようなかんじ。
このトゲに触れるとハチに刺されたような鋭い痛みを生じる、と事典に書いてありましたが、
この前、刺されました。ビリビリって。痛かったです。
素手で作業をしていたのが悪いのですが、そんな虫が潜んでいるとは…こっわ。
すぐに洗浄消毒しましたが、かなり腫れました。
今時期、様々な樹種で繁殖し、特に落葉広葉樹の葉裏に生息していることが多いそうです。
皆さんも作業などする時は、気を付けてください。
(K)
オオアワダチソウの花
観察池の近くにセイタカアワダチソウに似た花が咲いています。
オオアワダチソウです。
セイタカアワダチソウは秋に花が咲くので、開花時期で簡単に区別できます。
開花時期や大きさの違いしか知らなかったので、
他にセイタカアワダチソウとの違いを調べてみたら、
「茎や葉に毛が無くて、ザラザラしない」とありました。
確かに、オオアワダチソウの茎や葉には毛が無くて、ツルツルしています。
そこで、駐車場近くに生えているセイタカアワダチソウの茎や葉に触ってみたら、
ネコの舌のようにザラザラしていて、ビックリしました。
(T)
オオアワダチソウ(左)とセイタカアワダチソウの葉
写真では違いがわかりにくいですが、実際に触ってみて確かめてみてください。
餌探し中のキジバト
きびしい暑さが続きますね。
口を開けて翼を開き気味にしている鳥をよく見かけます。
鳥は汗をかかないので、口を開けて喉をふるわせたり翼の下の血管から熱を放出して体温を下げます。
そんな中、涼しい顔でスッタスッタと地面を歩いて餌を探しているキジバトがいました。
もちろん涼しくはないと思いますが、口を開けることもなくいつも通りの姿勢で、暑さを感じさせないのがすごいです。
この気温の中、毎日野外で生活している鳥たちは本当に大変だなと思います。
私は1時間でギブアップです。
(s)
明後日8月5日の昆虫観察会は定員にまだ空きがあります。
虫の好きな方、お申込みをお待ちしております。
以下、7月21日から7月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、サシバ、ノスリ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
ハチドリの剥製
ハリオアマツバメがハチドリに近い分類という話が出たので、ハチドリの剥製を見てください。
生活は全く違いますが、翼の形がアマツバメ類に似ていますね。
愛鳥センターには、ハチドリの剥製がこの1羽だけあります(展示はしていません)。
何度か種類の判別を試みましたが、特定できませんでした。
ラベルを見ると、産地は南米、採集は大正12年となっています。
とても貴重な剥製です。
ヨタカの口とハリオアマツバメの口
ヨタカとも分類が近いです。
どちらも飛びながら飛んでいる虫を食べるので、口が幅広くてとても大きく開きます。
なんだか怪物のよう・・。
ハリオアマツバメは残念ながら亡くなってしまいました。
剥製にして皆さんに見ていただけるようにしたいと思います。
(s)
7月30日(日曜日)に開催予定の工作教室(消しゴムはんこ)は定員にまだ空きがあります。親子でも、大人の方のみでもご参加いただけます。鳥が好きな方、工作が好きな方、お申し込みをお待ちしております。
以下、7月11日から7月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
初~ハリオアマツバメ~
津南町から保護収容されました。頸部に裂傷があり飛べないで地面にいたとのこと。
何かに衝突したのでしょうか?
ハリオアマツバメは、繁殖期以外(岩場に爪を引っ掛けて休むことはある)は、常時飛び続け
採食、水浴び、交尾、そして睡眠も飛びながら行うとのこと。不思議。
名前に「ツバメ」と付きますがツバメ類とは全く違い「ハチドリ」に近い分類だそうです。
飛翔しながら口を大きく開けて、虫を捕食します。なんだか「ヨタカ」みたい。
このように結構鋭い爪で壁面をよじ登ります。(段ボール箱だけど)
置き餌は、食べないので強制給餌をしなければならないので、少し大変です。
たまに気に入らない餌だと「ぺっ」と吐き出します。(K)
ハクセキレイの巣とヒナ
少し前のことなのですが、愛鳥センターの入り口前の屋根の下にハクセキレイが営巣していて、10日ほど前に巣立ちました。
最初はか細い声だったのが、あっという間に大きな声になり、親鳥がエサを持って来るたびにエサくれ~と鳴く声が聞こえていました。
そしてあっという間に巣立っていきました。鳥の成長速度に改めて驚かされます。
写真は巣立ちの前日です。ヒナは4羽か5羽いたようでした。
虫をたくさんくわえた親鳥
親鳥はいつも口にいっぱい虫をくわえて忙しそうに歩き回っていました。
巣立ち後はどこに行ったかわかりませんが、そろそろヒナたちも独立した頃でしょうか。
お疲れ様でした。
ところで、そろそろ夏休みですね。来週は工作教室で消しゴムはんこ作り、再来週は昆虫観察会があります。
定員にまだ空きがありますので、ご興味のある方、お申込みをお待ちしています。
消しゴムはんこは昨年度とは違う図案も少し作ろうと思っています。
昆虫観察会ではいろいろな昆虫を見る予定ですが、愛鳥センターの池はトンボの多様性が思っていた以上にすごいかも!?ちょっとびっくりしています。一緒に探してみませんか?
(s)
休んでいましたわ ニホンアマガエル
ハッ! 何気に覗いたら主が。
「いやぁー、結構ここ涼しいよ。」と言ったかどうかですが・・・(K)
以下、7月1日から7月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
ネムノキの花
愛鳥センター周辺では、ネムノキの花が咲いています。
淡紅色に見えるのは雄しべで、「柔らかい絹みたいな花」という意味なのか、
英名は「シルク ツリー」というそうです。
和名は、夜になると小葉が合わさって閉じて眠るように
見えることから、「ネムノキ」です。
しかし、なかなか夜のネムノキを見ることはありませんね。
だから、他の樹木がせっせと働いているのに(光合成しているのに)、
いつまでも開葉しない「お眠さん」から名前が付いたように感じてしまいます。
(T)
開葉が遅いネムノキ
(2023年5月9日撮影、右はミズキ)
ケモノのため糞
探鳥路で動物のため糞を見つけました。
全体的に黒っぽくて中に種子がたくさん入っていました。
サクラの種と、もっと小さい何かの種が見えました。
ため糞は動物が決まった場所に糞をする習性で、たくさん集まって山盛りになっていることもあります。
探鳥路には色々な動物がいますが、タヌキかアナグマかハクビシンあたりかなと思っています。
冬に雪があるときは足跡で動物の存在がわかりやすいですが、今の時期に一番わかりやすいのは糞ですね。
7月1日より7月~10月のイベントの申込み受付を開始しています。7、8月は工作や巣箱作り、昆虫観察会があります。夏休みの自由研究や自由工作にもぜひ。お申し込みお待ちしております。
(s)
以下、6月21日から6月30日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
アオスジカミキリ
鳥獣を飼育していないケージの掃除をしていたところ、
写真のカミキリムシを発見しました。
2年ほど前に伐採してケージに入れておいた
ネムノキの材から出てきたようです。
図鑑や標本で見たことがあるカミキリムシだったのですが、
すぐに名前を思い出せませんでした。
写真を撮っていたところ、青緑色の帯が特徴的な
「アオスジカミキリ」だと気づきました。
日本では東北南部以西に生息し、ネムノキなどのマメ科の
衰弱木や灯火に集まるようです。
(T)
ちっちゃいアマガエル
雨が降って湿気がすごいので人間には過ごしにくい季節ですが、カエルは雨を喜んでいそうです。
歩いていると小さなアマガエルが草の間をピョンピョンと元気に跳ねているのが見えます。
カエルになってまだ間もないのか、1~2cm程度でとてもかわいいです。
最近までおたまじゃくしはカエルの子ども、上陸したらおとなのカエルだと思っていたのですが、上陸してもまだ子どもで、繁殖ができるようになったものがおとななのだそうです。
それからもう一つ、口からではなくお腹の皮膚から水を飲む(吸収する)のも最近知りました。
普段よく見ている生き物でも知らないことだらけです。
(s)
シジュウカラの巣立ちビナ
エナガの巣立ちびな
愛鳥センターの周辺は巣立ったヒナ連れの鳥があちこちにいてにぎやかです。
せわしなくワーッとやってきて、またワーッと移動していきます。
探鳥路ではシジュウカラ、エナガ、ホオジロ親子をよく見かけます。
巣立ってからしばらくの間は親鳥と一緒に行動して、その後は独り立ちします。
親鳥は2回目の繁殖に入ります。(この時期だと既に2回目繁殖のヒナの可能性もあります)
今の時期はヒナが落ちていたという連絡や相談が頻繁にあります。
「ヒナを拾わないで!」というポスターを見たことがある人も多いと思いますが、ヒナを見つけると、かわいそうと思って拾ってしまう人が毎年います。「親鳥が来ないので保護した」というのもよくあるのですが、人間がずっと見ていて近寄れなかったのかもしれません。
ヒナが地面にいるのは、巣立ったばかりでうまく飛べないだけのこともあります。
拾って親鳥と引き離してしまうと、親鳥から野外の危険や鳥同士のコミュニケーションなどを学ぶ機会を奪ってしまいます。
人間が育ててもだんだん餌を食べなくなることもあります。自力で餌を採るように促すことも難しいです。
ヒナのために、見つけても手を出さず、その場を離れて親鳥に任せてください。
(s)
以下、6月11日から6月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
コシアブラの葉は、掌状(しょうじょう)複葉
探鳥路には、コシアブラが数本生えています。
コシアブラは、40年前まで山菜として食べられることがほとんどありませんでした。
それが今では「山菜の女王」などと言われているのだから、不思議な気がします。
山形県米沢市の伝統工芸品「お鷹ぽっぽ」は、このコシアブラを材料にしています。
コシアブラの材は柔らかいので、「サルキリ」という1種類の刃物だけで「お鷹ぽっぽ」は作られるようです。
愛鳥センターの2階に、誰が置いたのか色が塗られていない「お鷹ぽっぽ」がありました。
色が塗らた完成品は、下の写真の右のようになります。
(T)
コシアブラから作られる「お鷹ぽっぽ」
お口に何かついてます(ハシブトガラス)
梅雨に入ってジメジメしますね。
掲示物や置いてある配布チラシなどの紙が湿気を吸ってクタっとしています。
愛鳥センターの向い側にハシブトガラスの巣があり、その巣の親鳥が周辺でよく餌を探しています。
駐車場や植え込みの地面を歩きながら、時々何かをつついています。
くちばしに白い何かが付いているのが気になってしばらく見ていたのですが、本人は全く気にしていないようでした。
巣のヒナは巣立ったようで、間の抜た感じの「ガー」という声と餌をもらうときのガフガフ言う声が聞こえます。
つがい間での求愛給餌のときもガフガフ聞こえるので、鳴きながらエサを食べようとするとこの声になるのかもしれません。
何とも言えない、かわいくて笑ってしまう声です。
(s)
以下、6月1日から6月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、オオムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
ヒメマルカツオブシムシ
このかわいい虫、知っていますか?
名前を初めて聞いた人でも、実は家の中で出会っている人は多いと思います。
毛糸のセーターに穴を開けてしまう虫のひとつです。
家の中で出会うのは幼虫で、見た目がケバケバした小さなイモ虫です。
幼虫時代はウールなど動物の毛や、カツオブシなどの乾燥した動物質を食べます。
成虫になると衣類は食べず、花の蜜や花粉を食べます。白っぽい花を好むそうです。
写真はガマズミの花です。ガマズミの花も小さいのですが、虫の大きさも2、3mm程度で、可愛らしい組み合わせでした。
虫としては好きなのですが、標本には大敵です。
鳥の羽毛や皮ふを食べてボロボロにしてしまいます。
防虫剤などを置いてはいるものの、それでもいつの間にか食べられていたりします。
愛鳥センターはカツオブシムシにとっては魅力的な食べ放題バイキングでしょうね。
(s)
以下、5月21日から5月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオバト、カワウ、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、オオムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
フクロウの目を止まり木で隠してみると
フクロウは、ケージの中から見学者の顔をじっと見ています。
顔の正面に二つの目があって、人間の顔みたいでかわいいですね。
ところで、フクロウは顔のどこを見ているのでしょうか?
上の写真のように、止まり木でフクロウの目を隠してみましょう。
すると、下の写真のようにフクロウは顔を上下させて
さえぎった止まり木から目を出します。
フクロウは人間の目を見ていたんですね。
(T)
止まり木から目を出します
飼育舎前と屋上で拾ったハシブトガラスのペリット(消化できないものを丸めて吐き出したもの)を分解してみました。
エタノールをかけた後しばらく水に浸けて、中に入っているものをピンセットで一つ一つ並べていきました。
出てきたものがこちら↓↓↓
飼育舎前のペリット
種類不明の昆虫の外骨格・翅、サクラの種子、鳥の筋胃内壁、鳥の足(ツバメ?)、卵の殻と思われるもの、白っぽい羽、もみがら、緑色の人工繊維
昆虫は何かわからなかったので詳しい人に聞いたところ、腹板に突起があるのでガムシの仲間のようだ、コガムシではないかとのことでした(矢印の部分が腹板の先端)。
屋上のペリット
オオゾウムシ、コメツキムシのなかま、種類不明の昆虫の外骨格と翅、鳥の筋胃、脊椎動物の骨(鳥ではない)、鳥の羽、もみがら、プラスチック片
オオゾウムシの破片
オオゾウムシのような硬い虫も食べてしまうなんて、さすがカラスです!
昆虫の破片は種類を特定できないものもたくさんありました。
カラスはゴミを漁って食べているようなイメージが強く付いてしまっていますが、ペリットを見ると自然由来のものを食べて生きていることがわかります。
(s)
【お知らせ】
6月10日(土曜日)に開催予定の新潟県野鳥保護の集いは、定員にまだ空きがあります。内容は水辺に生息するヨシゴイ、バン、ヒクイナの生息状況についての講演です。ご興味のある方、お申込みをお待ちしております。
ホオノキの花(5月20日撮影)
探鳥路には、樹高10m以上のホオノキが数本生えています。
ホオノキの葉はとても大きいので、簡単に覚えられる樹木のひとつです。
花も大きく、直径20cm近くになります。
このホオノキの花を探鳥路でずっと探していたところ、
今年になってようやく飼育舎に一番近いホオノキで発見しました。
ホオノキの花の下を通ると、鼻をくすぐるような香りがします。
以前、家族にホオノキの花の香りをかがせようと車に積んだことがあります。
ところが、車の中がホオノキの香りで充満してしまい、
思わず窓を全開にして家まで帰りました。
このようにホオノキの花はとても香りが強いので、
関越道の堀之内付近には、ホオノキの花の香りを
高速道の車の中で確認することができる場所があります。
(T)
コムクドリのオス
コムクドリのメス
木の枝葉が込み入った場所からキュルキュルとにぎやかな声が聞こえて、あそこにコムクドリがいる!とわかりやすいのですが、姿はすき間からチラッと時々見える程度です。それも、お腹だけだったりお尻だけだったりして、なかなか全身が見えません。
顔もとてもかわいいのですが、お尻は白くてモチモチして見えて、それだけでもたまらないかわいさです。
ちょこまかと枝を移りながら一所懸命に虫か何かをつついています。双眼鏡で見ても、小さくて何なのかはよくわかりません。
かと思えば、時々びっくりするような大きな虫を捕まえていたりもします。
鳥は見かけによらず口が大きく開くので、そんなのも一口で食べちゃうの!?と思うような大きな獲物を食べることもあります。
面白いですね。
(s)
以下、5月11日から5月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
インセクトホテル
虫たちの「お宿」といったところでしょうか。ヨーロッパが発祥とのことで、その地方の公園や庭などに普通に設置されているようです。恥ずかしながら、初めて知りました。
多様な生態系を維持するには、虫も当然必要であり、益虫や害虫の区別なく呼び寄せることができるインセクトホテルは、メリットがあるとのこと。
自分的には「センター周辺のどんな虫がこの「お宿」を利用してくれるのかな?」くらいの軽い気持ちで設置したまででして、出来栄えもご覧のとおり・・・。ショボいね。
でも、やってみることが大事。みなさんもどうですか?(K)
以下、5月1日から5月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、ミサゴ、トビ、カワセミ、コゲラ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、ツグミ、ジョウビタキ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
アカマツ(左)とスギの実生
春になると、飼育舎のケージの中にアカマツとスギの実生(芽生え)が生えてきます。
アカマツとスギの種子は、羽が付いていて風で運ばれます。
しかし小さい種子なので、落葉層が厚い森林の中では
その下の鉱物質土壌まで根を延ばすことができずに死んでしまいます。
そのため、落葉層がないケージのなかでアカマツとスギの実生が確認できるのです。
つまり、アカマツとスギにとってケージの中は、
セーフサイト(好適な発芽の場所)と言えるわけです。
しかし、運よくケージの中に落ちて発生したアカマツとスギの実生は、
掃除の時に熊手でかき起こされてしまいます(セーフサイトじゃないですね)。
(T)
スギの種子はとても小さい
(左から、スギ、ブナ、トチノキの種子)
トビの産んだ卵
鳥インフルエンザ対策のため長い間臨時休館していましたが、昨日より開館、収容とも再開しました。
本当にようやく・・という感じです。
新型コロナウイルスの対策で展示を中止していた触れる標本やぬりえコーナーなども再開しました。
こちらも長かったです。
ウイルスがなくなったわけではないので、皆で気をつけていきましょう。
さて、上の写真はトビの卵です。ほとんど白いですが、薄い茶色の斑点があります。
飼育舎のトビは毎年卵を産みます。無精卵なのでヒナは生まれません。
大きさを測ってみたら、長径が6cmくらい、短径が4cmくらい、重さは61gありました。
売っているニワトリの卵のMサイズと同じくらいです。
卵の中身
卵の標本にしようと思って洗浄していたら1個割れてしまいました。
カラの内側はうっすらと青緑色がかっていました(写真ではわかりにくいかもしれません)。
売っている卵よりも白身はサラサラしていて、黄身の色は薄い黄色でした。
食べないですが、あまり美味しそうではないかな・・。
(s)
アオジのオス
ゴールデンウィーク前半はお天気もよく、お出かけ日和ですね。
愛鳥センターは連休中まだ再開できないのが残念です。
先日もお伝えしましたが、5月3日、4日、5日に開催を予定していた羽のしおり作り教室も中止です。
今のところ、再開は9日からの予定となっています。
状況により変更になる場合がありますので、ご来館の前にホームページの鳥インフルエンザ対応に関する情報のページでご確認ください。
周辺では様々な鳥のさえずりが聞こえてにぎやかです。
少し前まではヘタなウグイスや同じ節だけを何度も繰り返すアオジなどもいて、もう春だけど大丈夫かな?と思っていましたが、今はきれいにさえずるようになりました。鳥もしばらく練習しないと上手く歌えるようにならないようです。
(s)
以下、4月21日から4月30日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ
アズキナシの花
現在、探鳥路で85種の樹木を確認しています。
その中には、1本だけ、あるいは1カ所だけしか生えていない樹木があります。
もちろん、どこか他にも生えているのでしょうが、
探鳥路をくまなく探すことはできません。
アズキナシは1カ所に、2m以下の個体がかたまって生えています。
「絶対どこかに母樹(果実を付ける木)があるはずだ」と
昼休みに探鳥路を歩きまわって、やっと発見しました。
太さ20cm弱、高さ10m以上で、たくさん花が咲いていました。
秋には名前のとおり、小豆のような赤い果実を付けます。
(T)
キジのオス
春になってキジの姿を見る機会が増えました。
冬は足跡を見かけるものの、姿はあまり見えませんでしたが、春になって大胆に目立つところに出てくるようになりました。
繁殖期なので顔の肉垂も発達して目立って、より存在感が増しています。
通勤途中にも畑を歩いている姿も頻繁に見かけます。
急に道路を猛ダッシュで走って横切ることもあり、ひいてしまうのではないかとヒヤヒヤします。
キジ飛び出し注意です。
(s)
以下、4月11日から4月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、コガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、ノスリ、コゲラ、チョウゲンボウ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、エゾムシクイ、メジロ、キレンジャク、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
ヒメアオキの雄花(左)と雌花
ヒメアオキは雌雄異株の樹木で、シロダモと同じように花と果実を同時に見ることができます。
しかもヒメアオキは低木なので、子供でも簡単に観察することができます。
ヒメアオキの花は小さくて地味ですが、比較的珍しい紫~茶色です。
雄花は、4枚の花弁の中央に4つの雄しべが並びます。
思わず、黄金バットの宿敵でミミズクの覆面を被った四ツ目の怪人ナゾーを思い出します(わかる人、いるかなあ)。
雌花は、中央に雌しべがひとつです。
果実は通常真っ赤になりますが、真っ赤になりきらない果実やいびつな形をした果実も多くあります。
これは、アオキミタマバエが寄生している果実です。
果実をナイフで切り開くと、アオキミタマバエの幼虫や蛹が中にいます。
アオキミタマバエが寄生している果実が赤くならないのは、鳥に食べられないようにするためなのです。
恐るべし、アオキミタマバエです。
(T)
アオキミタマバエが寄生している果実
芽生えたブナの実生
昨年6月8日のブログで、愛鳥センター駐車場近くに
植栽されているブナが開花したことを書きました。
しかし、開花したブナは1本で、しかもわずかしか咲かなかったので、
果実はシイナになると思っていました。
実際に秋になって地面を確かめても、落ちている果実はシイナだけでした。
ところが、去年開花したブナの根元から、ブナが数本芽生えてきました。
ブナは、自家受粉ではほとんどがシイナになりますが、
わずかな健全な果実が落ち葉の下に隠れていたんですね。
棒を立てて、しばらく様子を見守りたいと思います。
(T)
ヒメリュウキンカとルリシジミ
植物が一気に芽吹いて、景色に色が付いてきました。
愛鳥センターの職員玄関付近にはヒメリュウキンカ(植栽)の花が咲いています。
そこにルリシジミが蜜を吸いに来ていました。
暖かいので、昆虫、両生類、爬虫類などの活動も活発になっています。
夏鳥も続々と到着し始めているようです。
紫雲寺記念公園内では、先日コムクドリを見ました。
バードウォッチングや自然観察がとても楽しい時期ですが、愛鳥センターの近隣では野鳥の死体から鳥インフルエンザの検出が相次いでおり、野鳥監視重点区域の指定期間がゴールデンウィークまでかかってしまいました。
そのため、5月3日~5日に予定していた羽のしおり作り教室も中止することになりました。
残念なお知らせばかりが続き申し訳ありません。
鳥インフルエンザが早く終息することを願うばかりです。
(s)
以下、4月1日から4月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キレンジャク、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
真っ赤なヒメアオキの果実
オクチョウジザクラやコブシなどの花が咲き、探鳥路がにぎやかになってきました。
低木のヒメアオキも真っ赤な果実を付け、緑色の葉とのコントラストが鮮やかです。
昨年、我が家の庭に分厚い双葉が生えてきました。
「何だろう?」と思い、取らずに様子を眺めていたら、双葉のまま冬を越しました。
そして、4月になって本葉が発生し、ヒメアオキらしいことがわかりました。
ヒメアオキの果実は大きいので、やや大きな鳥が食べるようです。
きっと、我が家の庭に来たヒヨドリが運んできたんですね。
(T)
本葉を展開し始めたヒメアオキ
池に水を飲みに来たウグイス
「ホーホケキョッ」とウグイスのさえずりがあちこちで聞こえます。
しかし、姿はなかなか見えません。
ウグイスはやぶの中にいることが多く、さえずるときに少し上の枝に上がってくるくらいで、とても見つけにくい鳥です。
昨日、池にかかる枝に何か動くものが見えたので目で追うと、水を飲みに来たウグイスでした。
逆立ちして首を伸ばして、何回か水を飲んだ後、枝をちょこまかと伝ってやぶに戻って行きました。
やぶに入ってしまうともう見つけられません。さすがです。
【お知らせ】
4月29日(土曜日)に予定していた初心者バードウォッチングは、鳥インフルエンザの発生に伴う野鳥監視重点区域の指定期間が延長になったため、中止致します。既にお申し込みいただいた方には個別にご連絡致します。
休館期間もまた延びてしまいました。再開は5月に入ってからになります。
新たな発生がある度に気持ちが沈みます。目に見えないウイルスに為す術がありません・・。
(s)
地面で採餌するヤマガラ
今年は桜の開花が異常に早いですね。
探鳥路のコブシも昨年より1週間以上早く咲きました。
日本の季節はこれから一体どうなっていくのでしょう。
今日はヤマガラが地面に降りて採餌している姿が見られました。
オレンジ色なのに背景に紛れて目立たないのが不思議です。
シジュウカラよりものんびりしたテンポで鼻声で鳴くのがかわいいです。
ここでは繁殖しないので、もうすぐ山に帰ります。
愛鳥センターはもうしばらく臨時休館、収容停止が続きます。
新たに鳥インフルエンザの発生がなければ、今のところ4月下旬に再開できる予定です。
鳥インフルエンザがもうこれ以上出ないでほしいと切に願う新年度です。
再開したらぜひ遊びに来てください。
(s)
以下、3月21日から3月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、キレンジャク、ヒレンジャク、ミソサザイ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ