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小岩内区が令和5年度土砂災害防止功労者で表彰されました。

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0587582 更新日:2023年6月1日更新

令和5年度(第41回)土砂災害防止「全国の集い」にて、村上市小岩内区が国土交通大臣表彰を受賞しました。

 令和5年6月1日、富山県富山市「富山国際会議場」にて土砂災害防止「全国の集い」in 富山が開催されました。その中で、令和5年度土砂災害功労者表彰があり、新潟県村上市小岩内区が国土交通大臣表彰を受賞しました。

 国土交通省では「土砂災害防止月間」の行事の一環として、土砂災害防止に関して顕著な功績があった個人・団体に対して国土交通大臣表彰を行うこととしています。

 土砂災害防止功労者表彰には、個人表彰と団体表彰の2つの部門があります。今年度の功労者表彰では、個人部門には7名の方々が、団体部門には3つの団体が選ばれました。その中で、小岩内区は団体表彰を受けることとなりました。
 

小岩内区を代表して松本前区長が表彰を受けました

国土交通大臣代理吉岡幹夫技監から表彰されました

表彰状を受け取る当時の区長松本さん

小岩内区を代表して当時の区長松本さんが表彰状を受け取りました

 

小岩内区の功績

 令和4年8月4日未明、新潟県村上市小岩内地内では、豪雨による土砂流出が発生しました。流出した土砂と流木は下流約500mにまで押し寄せ、家屋12棟が全壊または半壊し、市道が埋まり、田畑にも大きな土砂が流れ込むなど、甚大な被害が発生しました。

 3日の夜には避難指示が発令され、地域の区長、防災士2名、および消防団10名は地区内の公会堂に集まり、適切な対応策を検討しました。しかし、村上市が指定する避難所に繋がる市道が土砂崩れにより通行不能となっていたため、地域住民には防災無線を通じて、地域外に出ずに公会堂に避難するよう呼びかけました。

 また、雨音が大きく、夜間だったため、防災無線を気づかなかった住民もいる可能性がありました。そのため、防災士や消防団は個々の家庭を訪問し、速やかな避難を促しました。同時に、高齢者や身体に障害のある人々の避難を支援しながら、地域の全住民を公会堂や高台へ避難させました。

 その後、地域内を流れる小岩内大沢川の水位が上昇し、ゴロゴロと石が転がる音が聞こえたため、公会堂は危険だと判断し、地域の高台に再度避難しました。再避難後に土砂や流木が家屋や一時避難所としていた公会堂に到達しましたが、区長や防災士、消防団の適切な判断と迅速な避難行動により、幸いにも死者や行方不明者は出ませんでした。

 この地域は、昭和42年に新潟県北部全域を襲った羽越水害の経験もあります。その経験を踏まえ、今回の豪雨の降り方が異常であると判断し、早急に避難することで人的被害を未然に防ぎました。

 地域では、市の防災訓練時に「声をかけ合って避難する訓練」や「避難ルートの再確認」、「全員が避難したかどうかを確認する」といった活動を行っています。これにより、日常的に危機管理意識を高めています。
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