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新潟県で発生した大規模な地すべり
水沢新田地すべり
水沢新田地すべり
位置:新潟県魚沼市(旧:北魚沼郡広神村)水沢新田
(138゜57’E、37゜18’N)
規模、被災状況:1969年4月26日朝、水沢新田集落の裏山が、幅250m、斜面長150mにわたりすさまじい轟音を響かせて移動を開始し、84万立法メートルの膨大な土塊が泥流となって全長950m(平均幅80m)を流走した。土石流は斜面末端を流れる小屋柄川を埋塞し、さらにその下流の集落をおそい、人家10戸が埋没倒壊し、死者7名、行方不明1名をだす大惨事となった。
地質:付近の地質は、第四紀魚沼層と新第三紀灰爪層に属し、礫層とシトル岩の互層からなっており、地層傾斜は北西4゜でほぼ水平となっている。
発生機構、形態:地すべりの崩土の中に巨木の埋木がみられたことから、過去の山崩れの跡地が地すべりを起こしたと考えられる。この跡地は地形的に地下水の集中し易い低窪地となっており、そこに融雪水が浸透し地すべりが発生したものと考えられている。
この地すべりの特徴は、膨大な土塊が移動を開始し、集落に達するまでの時間が30秒~3分という急速なもので、住民は避難する暇がなかった。しかし、このように突如発生した地すべりではあったが、発生の2~3日前から前兆現象が目撃されている。
対策工法:地すべり対策は発生地と流下地とに大別され、発生地については集水井や暗渠工の水抜工と蛇篭による法覆工、流下地では小屋柄川の護岸工や堰堤工等が施工されており、現在は安定している。
新潟県内のおもな地すべり地帯 |