令和6年度県文化財の指定、選定保存技術について答申されました
令和7年2月6日(木曜日)に新潟県文化財保護審議会(会長 飯島康夫)が開催され、新指定2件の有形文化財を新潟県文化財に指定し、新潟県選定保存技術の技術保持者を追加認定するよう、新潟県知事へ答申されました。
なお、県文化財の指定は、県報告示(3月下旬予定)をもって正式決定となります。これにより、新潟県指定文化財は397件となります。
有形文化財(古文書) 越後国石井庄寄人庄子解・1通

【越後国石井庄寄人庄子解(えちごのくに いわいのしょう よりうど しょうし げ】
- 巻子装された古文書1通で、元は東大寺に保管されていたもの。
- 越後国石井庄の寄人・庄子らが東大寺政所に庄司良真の解任を訴えた解文。
- 11世紀の地域社会及び荘園経営の実態を知ることができる貴重な史料。
有形文化財(考古資料) 鍋屋町遺跡出土品・523点

【鍋屋町遺跡出土品(なべやちょういせきしゅつどひん)】 写真:柏崎市教育委員会提供
- 鍋屋町遺跡出土品は、土器様相に地方色が見られるようになった縄文時代前期において、新潟県域の地域性を示す資料であり、土器編年の研究において重要な位置を占める。さらに、開発による遺跡破壊の危険がある中で地元の研究家や有識者によって学術的な調査が行われたことから、文化財保護の歴史を物語る遺跡として学史的価値も高い。
保存技術(選定)屋根葺(茅葺) 保持者の追加認定

【屋根葺(茅葺(かやぶき))】 写真:株式会社越乃かやぶき提供を一部改変
- 本技術は、茅を用いて屋根を葺く技術で、古民家・社寺・能舞台の屋根など、文化財建造物等の維持に必要な伝統的技術である。
- 追加認定保持者名:樋口 隆(ひぐち たかし)。
- 株式会社越乃かやぶきに所属する茅葺職人で、熟練職人6名から茅葺の技術指導を受け、重要文化財の茅葺屋根について数多くの修理を指揮した経験を持つ。
報道発表資料 [PDFファイル/1.37MB]
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