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佐渡地域振興局では、二級河川久知川において魚などの水生生物が上・下流に移動しやすい環境となるよう魚道の整備を行いました。
今回、久知川の水質や魚道整備後の水生生物の生息状況を確かめるため、佐渡市立河崎小学校の4年生とともに環境調査を行いました。
令和6年6月20日(木曜日) 13時10分~14時30分
久知川(久知河内集落から300m上流)
「久知河内ホタルの会」の本間副会長より、久知川は過去に何度も水害があったが、河川整備により今では心配が少なくなったことや遡上してくるアユの大きさが小さくなったことなどを話していただきました。
佐渡地域整備部からは魚道についての説明をしました。
昭和40年代から昭和50年代に、県では水害から地域を守るため、川幅を拡げたり、川の勾配を安定させるための工事等を行ってきました。
その結果、水害も減り安心して暮らせるようになりましたが、河道内に大きな落差ができてしまい、水生生物にとっては棲みにくい環境となってしまいました。
この状況を改善するため、大きな落差ができたところに魚道を設置(平成16年から平成23年)し、現在ではアユなどが上下流に移動しやすい環境ができたほか、サケが遡上する姿も見られるようになりました。
久知川から採取した水と、その水にジュースを1滴混ぜた水で水質の違いについて調査を行いました。
子どもたちは、久知川の水がとてもきれいであることを知って感動していました。一方でジュースをたった1滴混ぜた水は、香りや見た目に変化が無くても水質は悪化することを知り、驚いていました。講師から、投げ捨てられた空き缶は、空き缶自体が環境に悪いだけでなく、缶に残っているジュースも水質を悪化させてしまうということについて教えていました。
生き物調査は、子どもたちが川に入り、どんな生き物が久知川に棲んでいるのかを確認するため、石を動かしタモで捕まえていました。
新潟大学佐渡自然共生科学センター高津准教授からは、今回捕まえたモクズガニ、スジエビ、ヘビトンボのほか、多くの生き物は綺麗な川に住んでいる生物である事や生き物の特徴の説明をしていただきました。
児童の皆さんに、久知川の水質や環境の良さを実感してもらい、自然環境を守る大切さについて学んでもらいました。