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発生概要 |
令和7年4月3日午前10時頃、魚沼保健所管内の医療機関から魚沼保健所へ、「4月1日に魚沼市内の飲食店『株式会社モンブラン』で調理された弁当を喫食した後に胃腸炎症状を呈した患者1名を診察した。患者の申し出によると同じグループの複数名も発症している。」旨の連絡があった。 同所が調査した結果、4月1日に同飲食店が提供した弁当を喫食した5グループ127人のうち3グループ20人が、4日2日午前7時頃から吐き気、下痢、腹痛等の症状を呈していたことが判明し、検査の結果、3グループ11人の患者及び調理従事者5人の便からノロウイルスが検出された。 同所は、患者に共通する食事が同飲食店が提供した弁当に限られること、患者及び従事者の便からノロウイルスが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同飲食店が提供した弁当を原因とする食中毒と断定した。 なお、患者は全員快方に向かっている。 |
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患者の状況 | 摂食者数 | 127人 |
患者数 | 20人 (男性6人、20~60歳代 女性14人、10~60歳代) | |
治療を受けた者 | 8人 | |
入院した者 | 0人 | |
症状 | 吐き気、下痢、腹痛等 | |
原因施設 | 名称 | 株式会社 モンブラン |
営業者 | 株式会社 モンブラン 代表取締役 山本 保(やまもと たもつ) | |
所在地 | 魚沼市佐梨(さなし)646番地1 | |
業種 | 飲食店営業(一般食堂) | |
原因食事 | 「株式会社モンブラン」が4月1日に提供した弁当 | |
病因物質 | ノロウイルス | |
検査 | 検査検体 | 患者便、従事者便、施設の拭き取り |
検査項目 | ノロウイルス、食中毒菌 | |
行政措置 |
魚沼保健所は営業施設に対して次の措置を実施 ・営業停止処分4月5日から7日(3日間) ・調理施設の清掃消毒、調理器具・設備の洗浄消毒、従事者の健康管理の徹底を指示 ・調理従事者に対して衛生教育を実施予定 |
発生件数 | 患者数 | |
4月5日現在 | 7件 | 89人 |
昨年同期 | 10件 | 152人 |
【ノロウイルスについて】
○特徴
・ノロウイルスに汚染された食品を摂取することにより感染する。ヒトからヒト、環境からヒトへ感染することもある。
・感染後1~2日間の潜伏時間の後、おう吐、下痢、腹痛、発熱等を引き起こす。(感染しても無症状の場合もある)
・85~90℃・90秒間以上の加熱により死滅させることができる。
○予防のポイント
・加熱調理食品は十分に加熱する。
(ノロウイルス汚染のおそれがある食品(二枚貝等)は中心部が85~90℃・90秒間以上)
・調理前、トイレ後、作業が変わる時等、十分な手洗いを徹底する。2度洗いが有効です。
・調理器具・設備の洗浄消毒を徹底する。
・調理従事者が下痢やおう吐等の症状があるときは、調理作業に従事しない。
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